【プレビュー】ラスト5試合に上位浮上の望みを残すのは。10位のFC東京が11位のG大阪を迎え撃つ|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは9月29日と30日、10月1日に第29節が開催。日曜日唯一のゲームとして、味の素スタジアムでFC東京とガンバ大阪が対戦する。
中位をさまよう両チームの対戦だ。10位のFC東京と11位のガンバ大阪が味の素スタジアムで激突。勝点36のFC東京が勝利し一ケタ順位を狙える位置に留まるか、勝点34のG大阪が敵地で勝点3をつかみ、順位を1つ上げるか。タイトルの可能性は残されておらず、残留の危険性もほとんどない中で両者のプライドが試されるゲームとなる。
ホームのFC東京は、1分3敗と4試合勝ちなしの状況で迎えた前節・サガン鳥栖でも前半は難しいゲームとなってしまう。前半32分までに2失点と劣勢の内容でハーフタイムを迎えた。それでも、守備の修正を施して臨んだ後半は攻守の重心が前へ置かれ、前半とは真逆な姿を見せる。59分までに2点を奪い返し同点にすると、87分に決勝点。19歳のルーキーの俵積田晃太がネットを揺らした。
低調だった前半の最大の理由は流動的な鳥栖のビルドアップに対して後手を踏んでしまったから。今節対峙するG大阪も同じように相手の陣形を見てボールを動かしながら前進するビルドアップを得意としているだけに修正は必要だ。
松木玖生と原川力のダブルボランチを中心に前線のプレスの掛け方と最終ラインのライン設定の位置をチーム全体で共有し、自分たちから仕掛けるアグレッシブな守備を披露したい。その姿勢がホーム2連勝のカギを握る。
アウェイのG大阪は、5月末から8月頭にかけて4連勝と3連勝を含む8戦負けなしの時期を経験したが、夏場に入り急に失速。ここ6試合は1勝2分3敗と勝点獲得のペースが一気に落ちてしまった。
特に前節の浦和レッズ戦は、1-1の後半に相手が退場者を出しながらも、数的有利を生かせずに逆に2失点とまさかの結果に終始。チームとして不安のよぎる敗戦となった。
思うように勝点を積み上げられていないここ6試合であるが連敗はないだけに、ここで順位が近い相手に対して連敗を喫することはかなりの痛手。一気に順位が下がってしまう可能性があるだけでなく、中断期間を挟んで迎えるラスト5試合の相手が上位を争うチームだらけなだけに、勝利が不可欠なゲームとなる。
エースのイッサム・ジェバリは6試合ゴールから遠ざかっているが、FC東京との前回対戦では2ゴールを決める活躍を見せている。相性のよい相手にチュニジア代表ストライカーが目を覚まし、チームも蘇らせたい。