【採点寸評|G大阪】数的有利でギアを上げるはずが…地力の差を見せつけられて浦和に今季4敗目[J1第28節 G大阪 1-3 浦和]
移籍後初先発の中野は攻守で持ち味を発揮できず
[J1第28節]G大阪 1-3 浦和/9月24日/パナソニックスタジアム吹田
Jリーグは9月24日、J1第28節の3試合を各地で開催。パナソニックスタジアム吹田ではガンバ大阪対浦和レッズが行なわれ、後者が3-1で勝利した。
【PHOTO】G大阪の出場16選手&監督の採点・寸評。及第点は黒川のみ…ポヤトス監督を含めて攻撃陣・守備陣ともに軒並み低評価
先制したのはG大阪だった。17分、ペナルティエリア左角付近でFKを得ると、キッカーの宇佐美貴史が右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
対する浦和は、29分に追いつく。伊藤敦樹のパスを受けたホセ・カンテが、ターンから技ありのグラウンダーのシュートを流し込んだ。
その後、59分にカンテが一発レッドカードで退場して数的不利になったが、68分に髙橋利樹の得点で勝ち越すと、85分にはブライアン・リンセンのゴールで突き放した。
そのまま逃げ切った浦和が5戦無敗で3位に浮上。一方、逆転負けのG大阪は4試合未勝利で11位に後退した。
▼G大阪のチーム採点「4.5」
かつての宿敵だった浦和にカップ戦を含めて今季4敗目を喫し、地力の差を見せつけられた。
中3日の過密日程のはずの浦和の出足が良く、序盤から守備で後手に。それでも黒川圭介の個の踏ん張りで得たFKを、宇佐美が直接叩き込んで先制に成功。流れを引き戻したかに見えたが、福岡将太と佐藤瑶大が対応に行きながらもカンテにあっさり失点を許し、1-1で前半を終えた。
カンテの退場後、数的不利の浦和に対してギアを上げるはずが、痛恨の逆転ゴールを許すと、石毛秀樹の痛恨のパスミスから3失点目を献上。移籍後初先発の中野伸哉の競り負けを責めるのは酷だが、攻守で持ち味を発揮できなかった。
先発で健闘したのは食野亮太郎と黒川ぐらいで、ダニエル・ポヤトス監督の課題でもある交代策も不発。倉田秋は気持ちを打ち出し、工夫はしたが浦和の堅守をこじ開けるには質が足りなかった。
MOMは、数的不利の劣勢でJ1初ゴールとなる決勝点を決めた浦和の髙橋利樹だ。