G大阪・宇佐美 抗議したら頭突き食らった FK弾も空砲…痛すぎる8年連続無冠
◇明治安田生命J1リーグ第28節 G大阪1―3浦和(2023年9月24日 パナスタ)
明治安田生命J1リーグ第28節は各地で3試合が行われた。G大阪は数的有利を生かせず、浦和に1―3の逆転負け。MF宇佐美貴史(31)の今季5得点目となる直接FKは空砲に終わり、8年連続無冠が確定した。2位・横浜はFWアンデルソン・ロペス(30)の2ゴールで鹿島に競り勝ち、首位・神戸との勝ち点1差を維持。29日に横浜―神戸の頂上決戦が行われる。
乱闘騒ぎとなった一戦で、G大阪は屈辱の3失点逆転負けを喫した。中国・武漢帰りで中3日の相手を崩せず、今季対浦和戦4戦全敗となった。
ターニングポイントは1―1の後半4分、浦和FWホセ・カンテがDF黒川を背後からなぎ倒したシーン。「黙っているわけにはいかなかった。フェアに抗議した」と主将のFW宇佐美はカンテに詰め寄った。両チームが入り乱れ、ピッチ外では両軍スタッフ陣もエキサイト。その中で宇佐美はカンテから頭突きを食らい、ピッチでもん絶した。約10分間の中断時間を経てカンテは一発退場となった。だが数的有利は逆に足かせになった。カウンターから勝ち越しを許し、終了間際にもパスミスから致命的な3失点目。堅守速攻を明確にした相手の術中にハマってしまった。
「勝利につながらなかったのが悔しい」。前半17分に先制の直接FKを決めた宇佐美はうなだれた。チームは公式戦6試合連続勝ち星なく、8年連続の無冠が確定。残り6試合で、何とか意地を見せなければならない。(飯間 健)