長谷川健太監督、教え子・井手口を止める「うちにも稲垣と内田というダイナモ」【名古屋グランパス】

J1名古屋は16日、リーグ第27節・福岡戦(ベススタ)に臨む。長谷川健太監督(57)にとって、福岡のMF井手口陽介(27)は、G大阪監督時代の教え子。復活の天才を封じ込め、4試合ぶり勝ち点3をつかみ取る。15日は、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開で練習した。

福岡の心臓部を止めなければ、グランパスの勝利はない。井手口は今季、スコットランド1部のセルティックから福岡に加入。シーズン序盤の右足関節外果骨折で前半戦を棒に振ったが、6月11日の第17節・名古屋戦(豊田ス)からは10戦連続フル出場中だ。

元日本代表ボランチは、育成年代からその名をとどろかせてきた。17歳でG大阪のトップチーム昇格を勝ち取った当時を長谷川監督は「とんでもないやつが来たなと。ミドルも打てるし、ボールも狩れるし、パスも出せる。すごい選手だと思っていた」と振り返る。

「本来は、ヨーロッパでバリバリにやってもおかしくないぐらいのポテンシャルの選手」とまで評価するが、けがに苦しんできた。今季は復活のシーズン。「やっぱり得点を見ると、井手口が絡んでいる。井手口が中盤でボールを奪って、運んでスルーパスを出すとか。MF前と2人で効いている」と警戒する。

「頼もしく見ている」とかつての教え子に目を細めるが、敵となれば話は別だ。「うちにもMF稲垣とMF内田というダイナモがいるので。彼らに負けてはいないと思っている」。中盤の攻防でも、引けを取らない。

残りは8戦。前節終了時点で首位神戸まで勝ち点6差。「ここから落とせないと思っている。われわれの持っている力を出して、何とか勝利を収めて、帰ってきたい」。天才を封じ込め、関門海峡の向こうから、勝ち点3を持ち帰る。

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