G大阪FW宇佐美貴史、遠藤保仁に学ぶ「焦る必要はない」心 1点追うルヴァン杯準々決勝第2戦・浦和戦へ

G大阪FW宇佐美貴史が8日、ルヴァン杯準々決勝第2戦・浦和戦(10日・埼スタ)に向けて取材に応じた。ホームでの第1戦(6日)は0―1で敗戦。1点を追うアウェーでの第2戦に向け「(自身は)スタートからなのか、途中から(出場)なのかはまったくわからないですが、落ち着いてやるという所作が大事。僕自身はまったく問題ないスコアの差だと思っています」と語った。

第1戦では主力の多くを温存した浦和に対し、G大阪が主導権を握った。「内科的な問題」(宇佐美)で、リーグの札幌戦(2日)ではメンバー外だった宇佐美も回復してベンチ入りし、後半15分から出場。左ウイングの位置からゴールを目指したが、最後までこじ開けることはできなかった。

第2戦は敵地・埼玉スタジアム、さらに浦和は第1戦に温存した主力を投入してくる可能性もあり、不利な要素は多い。それでも宇佐美が例に挙げたのは、2014年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)決勝・広島戦。前半に広島FW佐藤の2ゴールでリードを奪われ、当時22歳の宇佐美は「結構焦っていた」という。それでも「ヤットさん(遠藤保仁=現磐田)がいて、全然焦るそぶりを出していなかった。そのときに、まだ大丈夫なのかな、って感じた」。冷静さを取り戻すと、チームは遠藤のアシストからFWパトリック(現京都)のゴールで1点差とし、後半にもパトリック、MF大森(現磐田)のゴールで逆転勝利。かつての背番号7がもたらした落ち着きが、今のチームにも必要と説いた。

この決勝が行われたのも埼玉スタジアム。「レッズからすればものすごく後押しされるサポーターとスタジアムだと思う。でも僕自身はそんなに苦手意識はないし、相性が悪いという意識もない。僕らもああいった雰囲気はモチベーションになるし、エネルギーにできると思う」と語った宇佐美。敵地で目指す逆転でのベスト4進出へ向け、精神的な準備は整っている様子だった。

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