G大阪・長谷川監督、危機一髪の珍プレーに「やっちゃったなあいつ…」 宇佐美の交代にも言及 Soccer Magazine ZONE web 11月28日(土)20時41分配信

G大阪が3-1で浦和を退けCS決勝へ

 ガンバ大阪の長谷川健太監督は、28日に行われたJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝の浦和レッズ戦後、延長後半にあったあわやオウンゴールのシーンを振り返った。

CS決勝進出を果たすべく、埼玉スタジアムで対決した年間2位の浦和と3位のG大阪。一進一退の攻防が続いた熱戦は、G大阪が延長戦の末、敵地で3-1と浦和を退け、年間1位のサンフレッチェ広島への挑戦権を手にした。

指揮官が試合後に振り返ったシーンは、1-1で迎えた延長後半12分、G大阪のDF丹羽大輝がGK東口順昭へのバックパスを選択した場面。これがミス キックとなり大きく弧を描いたボールは、東口の頭上を越えてゴールに吸い込まれるように向かっていったが、間一髪のところで左ポストを叩いた。

「丹羽にはびっくりした。あの瞬間は、うわー、やっちゃったなあいつ……と思った。レッズもあの時は、やった! という雰囲気になったんじゃないかな。でも、その時にだけ、ほんの一瞬、相手の集中力が切れた」

長谷川監督が肝を冷やしたこのシーンの1分後、G大阪は5本のパスからDF藤春廣輝の決勝ゴールを演出した。その言葉どおり、珍プレーで一瞬気の抜けた浦和の意表を突いた、電光石火の決勝点だった。

エース宇佐美の途中交代については…

 一方、FW宇佐美貴史の起用法について、指揮官は「いけるところまでという風に思っていて、彼の足が止まってきたタイミングですぐに倉田を投入した。それから中盤でタメが作れるようになった」と口にした。

G大阪のエースを後半27分と比較的早めの段階で下げた決断は多少のリスクを伴ったが、フレッシュなMF倉田秋が縦横無尽に走ることで、それまで停滞気 味だったG大阪に再び活気が蘇り、相手の足が止まってき始めた延長戦でゴールを重ね、勝ち星を引き寄せることに成功した。

CS決勝は準決勝と異なり、2試合での開催となるが、中3日で迎える12月2日の第1戦は本拠地の万博スタジアムで行われる。3位からの下克上を果たすべく、年間王者・広島を迎え撃つ。

Share Button