G大阪FW山見大登、3か月半ぶり出場で劇的同点ゴール「目に見える結果が絶対に必要だと」終了間際に大仕事
◆明治安田生命J1リーグ ▽第25節 鳥栖1―1G大阪(26日・駅スタ)
G大阪は1点を追う後半ロスタイム、途中出場したFW山見大登の今季初ゴールで1―1の引き分けに持ち込み、アウェーで貴重な勝ち点1をつかんだ。再三チャンスをつくりながらも鳥栖GK朴一圭の好守に阻まれ、後半16分に縦パス一本から奪われた1点が重くのしかかっていた後半51分。自陣からのロングボールにFW鈴木が競り勝つと、左サイドを抜け出した山見はゴールへ一直線。スピードに乗ったまま、左足で流し込んでGK朴との1対1を制し同点に追いついた。
「目に見える結果が絶対必要だと思っていた」と語る山見は、リーグ戦では5月6日・名古屋戦以来の出場。約3か月半ぶりに巡ってきたチャンスは、後半38分の投入だった。得点シーンでは逆サイドにFWアラーノが走り込んでいたが「見ていないです。あそこで横パスを出して取られるより、シュートを打って取られた方が、もし止められたとしても納得できるので。何も気にせず、打ちにいきました」。その姿勢が当たりに当たっていた相手GKを上回った。
今季出場機会が少なかった24歳のアタッカーには、今夏には複数クラブから期限付き移籍のオファーが殺到した。それでもクラブは慰留し、戦力として期待をかけていた。この日は与えられたわずかな時間で結果を出し「まだ途中からで10分、15分ぐらいしかもらっていない。自分自身はスタメンで試合に出て、チームに貢献したい。一番やりたいところはそこなので、どんどん時間を増やしていきたい」と山見。この1点をきっかけに、さらに競争を勝ち抜く決意を示した。