【浦和】槙野「見せ場」G大阪にリベンジ燃える スポーツ報知 11月28日(土)7時5分配信

◆Jリーグチャンピオンシップ ▽準決勝 浦和―G大阪(28日・埼玉)

11年ぶりに復活したJ1年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)は28日の準決勝(埼玉)で開幕する。第1ステージ覇者の浦和が、年間勝ち点3位のG大阪と激突する一戦。

G大阪は、浦和にとって乗り越えなければいけない「壁」だ。1年前の悪夢は誰もが忘れていない。勝てば優勝だった11月22日。ドローでも圧倒的に優位 だったにもかかわらず、5万6758人の大観衆の前で決めようと前がかりとなった0―0の後半43分、カウンターから決勝点を献上。残りの2試合も勝て ず、歴史的な失速を招いた。

苦い記憶を刻まれた相手が最終節に逆転でCSに滑り込んできた。本来なら避けたかったはずだが、DF槙野は「僕たちは相手がガンバで良かったと思ってい る」ときっぱり。「昨年の痛い負けがあるから、今シーズンがある。この日のためにやってきた。ここが見せ場」と再戦を歓迎した。

選手が「高い授業料」と口をそろえた苦い経験は今季、第1ステージ無敗で制し、クラブ最多タイの勝ち点72を積み上げた原動力となった。ペトロヴィッチ 監督(58)が「昨年のような悔しい思いをしてきた中でチームは成長してきた」と認めるように、展開に応じて勝ち点1も念頭に置いた試合運びのうまさは目 に見えて向上。さらに今季はホームで13勝3分け1敗。5万人超えは2戦全勝とリーグNO1の動員力を誇る埼スタの大声援を重圧ではなく、力に変えられる 強さがある。

だが、ここでG大阪を倒さなければ、本当の意味で「成長」を遂げたことにはならない。リベンジマッチとして臨む舞台は「11・22」から学び、はい上がってきた浦和が王者となる資格があるのかが試される一戦となる。

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