【浦和】柏木、28日CS準決勝G大阪戦「90分でケリつける」 スポーツ報知 11月27日(金)7時15分配信

11年ぶりに復活したJ1年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)は28日の準決勝(埼玉)で幕を開け、第1ステージ(S)覇者の浦和が年間勝ち点3 位のG大阪と激突する。一発勝負の準決勝は90分間で同点の場合、延長戦とPK戦が行われる。浦和の日本代表MF柏木陽介(27)は26日、90分決着へ 闘志を見せた。

守りに入るつもりはない。第1S王者として年間3位のG大阪をホームに迎え撃つ一戦を控え、浦和の司令塔・柏木は立ち上がりから攻撃的なサッカーを貫く 姿勢を強調。「それが今のウチのスタイル。自分たちが攻めている時間帯に点を取ることができればイケイケになるんじゃないか。90分で決めるつもりでいく」と決勝進出の青写真を描いた。

警戒するのはG大阪の勝負強さだ。昨年は優勝に王手をかけた残り3節で直接対決に臨み、終盤の失点で0―2と敗戦。勝ち点5差を逆転されてタイトルを逃 すなど、尊敬する遠藤を中心とした試合巧者ぶりを見せつけられてきた。「ガンバは(ラスト)1分、2分で決める勝負強さを持っている。少し負けている部分」。我慢比べの延長戦やPK戦にもつれ込めば、相手のペース。だからこそ「そこまでに決める試合展開にしたい」と表情を引き締めた。

プロ10年目。広島や浦和で常にチームの中心にいながら、タイトルに縁がなかった。「ここで勝たなきゃという試合で勝てていない自分たちがいる。少し不安はあるよ」と素直な心境を吐露。一方でボランチに専念した今季は日本代表復帰も果たし、11月のW杯アジア2次予選で活躍。ハリルホジッチ監督からも大 きな期待を受けるだけに、初体験となるCSは成長を示す舞台でもある。

チケットはこの日の一般発売開始から7時間で4万1500枚を売り上げた。熱狂は必至だが、「これまではいろんなプレッシャーを抱えすぎていた。それではチームも自分も良さが出せないと分かった。もちろん勝ちたいけど、晴れ舞台に立てることを楽しみたい」と冷静さは失っていない。重圧に打ち勝ち、メンタル面が課題だった過去と決別する。

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