G大阪の元日本代表DF藤春広輝、6日アウェー川崎戦で今季初先発の可能性 DF黒川圭介が出場停止
G大阪は4日、大阪府吹田市内でアウェー川崎戦(6日・等々力)に向けて調整した。左サイドバックのレギュラーを務めるDF黒川圭介が出場停止の中、今季初先発の可能性がある元日本代表DF藤春広輝は「チャンスがくれば、100パーセントの力でやるだけ。自分の持てる力を出し切りたい」と話した。
2011年の加入からG大阪一筋で今季がプロ12年目。34歳とベテランの域に達し、近年は出場機会を減らしてはいるが「練習で手を抜いたりはできないタイプなので」と語るように、黙々とトレーニングに向き合ってきた。練習中に計測する走行距離などは、現在でもチーム内でトップクラスだという。
中断期間中には、思わぬトラブルに見舞われた。練習前にスパイクを履くと、足に激痛が。シューズ内に潜んでいたムカデに刺され「みんなは騒いでいるおれを見て、芝居していると思っていたかもしれないけど、ほんまに痛かった。(チームメートは)全員笑ってました。そりゃ笑うと思いますよ! でも相当やばかった」。余談ではあるが、その後は他の選手達も必ず練習前にスパイクの中をチェックするようになったという。
丸一日は痛みに苦しみ、3日間は練習もできなかった。しかし試合日まで日数があったことも幸いし、復帰後は川崎戦に照準を合わせ、コンディションは上げてきた。川崎戦ではFW家長、DF山根とJリーグ屈指の選手たちとマッチアップする可能性があるが「その方がいい。自分自身、思い切っていけます」と語った藤春。G大阪の左サイドを長年支えてきたスピードスターは、与えられたチャンスに自らの力を出し尽くすことだけを見据えていた。



