【川崎F】負傷の小林悠、田辺秀斗が復帰し完全合流「ケガする前よりも強く」田辺
負傷のため離脱していた川崎フロンターレDF田辺秀斗(21)とFW小林悠(36)が26日、チームの全体練習に完全合流した。
田辺は、開幕直後からチームに負傷者が続出したことを受け、3月中旬に期限付き移籍先のジェフユナイテッド千葉から急きょ復帰した。しかし、4月9日のガンバ大阪戦で負傷し、左ヒザ左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断され、12日に手術。全治4~5カ月程度を要するとされていたが、予定より早く復帰がかなった。
「けがする前よりも強くなって帰ってくるように」という思いを持ってリハビリ、トレーニングに取り組んできた。実際、けが前よりも重量を増やした形で筋力トレーニングに励んだ。
「自分はどっちかっていうと技術系というより走ったり、身体能力で戦うタイプ。ただ重さが上がっているだけなので、どうプレーにつながるか分からないけど、一応、数値として見られている。やっている意味があるんじゃないかな」とうなずいた。
チームは29日にブンデスリーガ王者バイエルン・ミュンヘン、8月2日に天皇杯、6日に再開J1のG大阪戦と連戦になる。B・ミュンヘン戦は親善試合とはいえ、負傷から復帰した選手としていいアピールの場になる。「短い時間でも、もし出られるなら自分の良さを出したい。けがしたからといってビビったりとかはなしでやりたいです」と出場に意欲を燃やした。
小林は6月11日のサンフレッチェ広島戦で右ハムストリング肉離れを負い、全治6週間程度と診断を受けていた。この日のトレーニングはミニゲームや、サッカーテニスなどのメニューが組まれており「楽しめたかなと思います」と振り返った。
夏場は得意と自負する。集中力を研ぎ澄まし、相手DFの一瞬の隙も見逃さない。「相手が疲れている時にゴールを取ることでチームに貢献できると思う」。前節からFWレアンドロ・ダミアンも負傷から復帰するなど、逆転優勝に向けてピースがそろいつつある。
【佐藤成】