【一挙プレビュー】J1は首位・横浜FMに川崎Fが挑む”BIG神奈川ダービー”、FC東京vs鹿島など。J2は磐田と藤枝による”静岡三国決戦”が開催 | Jリーグ
7月15日から16日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの9試合、J2リーグの11試合、J3リーグの10が各地で開催される。
7月15日
13:00 北海道コンサドーレ札幌 vs アルビレックス新潟(J1)
札幌は前節、アビスパ福岡に1-2の逆転負け。1点リードの後半にMF金子拓郎がPKを失敗すると、その後に試合をひっくり返されてしまった。4試合未勝利で迎える今節は今季唯一の札幌厚別開催。この4試合はいずれも複数得点を奪えておらず、“聖地”で自慢の攻撃力を取り戻したい。
対する新潟はヴィッセル神戸に0-1の完封負け。終始押し込み続けたものの、上位チームの堅守を崩し切ることはできなかった。ただ、MF太田修介が第10節以来のピッチに立ち、12日の天皇杯3回戦では得点をマーク。序盤戦の躍進をけん引したアタッカーの復活は心強い材料だ。
18:00 東京ヴェルディ vs 徳島ヴォルティス(J2)
前節はFC町田ゼルビアを相手に2点差を追いつき、国立競技場を大いに沸かせた2位・東京V。4月12日以来のホーム戦勝利を狙う今節は、加入後初出場となった町田戦で2得点を挙げたFW染野唯月に注目だ。対する17位の徳島は、前節の引き分けで5試合勝利なしとなった。下位チームが調子を上げるなか、3ポイントを積み上げて引き離したいところ。4試合ゴールから遠ざかるFW森海渡に期待がかかる。
19:00 横浜F・マリノス vs 川崎フロンターレ(J1)
横浜FMは前節、名古屋グランパスとの天王山で2-2の引き分け。7連勝とはならなかったものの、ハイレベルな攻防の末、最低限の勝点1を持ち帰った。そして今節は“BIG 神奈川ダービー”。直近6年間シャーレを独占してきたライバル相手にダブルを飾り、首位で中断期間を迎えたい。
川崎Fは横浜FCに3-0の快勝。久々の先発となったFW山田新が得点を奪うなど、ダービーに向けて弾みのつく勝利を挙げた。2017年以降の対戦では6勝3分4敗と勝ち越し。翌週には2位・ヴィッセル神戸との対戦も控える中、開幕戦の雪辱を果たし、“奪還”への望みをつなげるか。
19:00 レノファ山口FC vs いわきFC(J2)
監督交代を機に立て直した両チームの対戦だ。16位の山口は今季初の2連勝を飾り、連続無失点は5試合に。前節は後半途中から守りを固める割り切りも見せ、ハイプレスだけではない柔軟性を披露した。3ポイント差で追う19位・いわきも2連勝でついに降格圏から脱出。大逆転を演じた前節の2得点をはじめ、復帰戦から4戦連発と止まらないMF岩渕弘人が再びチームに歓喜をもたらせるか。
7月16日
18:00 サンフレッチェ広島 vs 横浜FC(J1)
広島は前節、鹿島アントラーズと1-1のドロー。指揮官をはじめ、多くの選手が体調不良により欠場を強いられた中で、3試合連続完封負けという負の流れを断ち切った。5試合ぶりの白星を狙う今節はMF東俊希に注目。前節は中盤での起用となったが、今節も万能性を見せて勝利に貢献したい。
横浜FCは最下位との勝点差が「1」に。ただ、アウェイの広島戦は過去3戦負けなしと結果が出ており、この試合でも勝点を持ち帰ることができるか。注目は古巣戦に臨むDF吉野恭平。前節は一瞬のスキから試合の流れを失っただけに、今節はDFリーダーとしてチームの守備を束ねたい。
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs FC町田ゼルビア(J2)
第14節を最後にホームでの勝利がない秋田はFW青木翔大に注目。前回対戦時には相手ゴールを襲うロングシュートを放っており、再び度肝を抜く一撃でシーズンダブル達成といきたい。一方、激戦の“東京クラシック”で勝点1を分け合った首位・町田は、ミッドウィークの天皇杯でJ1の横浜F・マリノスを撃破。秋田にはボールを持たされる展開も予想されるが、今季初黒星を喫した相手に雪辱を誓う。
18:00 水戸ホーリーホック vs モンテディオ山形(J2)
痛恨の逆転負けを喫した水戸は18位に後退。ただ2試合連続の3得点とゴールを奪えていることは頼もしく、アシストを量産しているMF武田英寿の左足には今節も注目だ。対する12位・山形はスキを突かれての失点が響き、4月以来の連敗。このカードでは過去4試合無得点が続くなか、上位陣追走へリスタートを切れるか。トップ下で奮闘を続けるMF田中渉の活躍に期待がかかる。
18:00 ヴァンフォーレ甲府 vs ザスパクサツ群馬(J2)
4位・甲府が好調だ。前節・藤枝MYFC戦で高い決定力で2試合連続の大勝を収めると、12日の天皇杯ではJ1・鹿島アントラーズをPK戦で撃破。中3日でのホーム連戦となるが、良い流れで臨むことができそうだ。対する群馬は9試合ぶりの勝利で8位に浮上した。甲府との前回対戦では後半の2得点で逆転勝利。大槻毅監督が「もっと良くなっていけるという成功体験」と評した4月からさらに進化した姿を披露したい。
18:00 清水エスパルス vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
千葉が劇的な勝利を飾った前回対戦からおよそ2ヶ月。オリジナル10の両チームが国立競技場で激突する。前節MF乾貴士の2ゴールで勝利した清水はプレーオフ圏内の6位へ浮上。今季初の4連勝がかかる今節は、MF白崎凌兵の出場停止をどうカバーするかも鍵となる。対する千葉もGKに鈴木椋大を起用した前節に完封勝利を収め、嫌な流れを払拭。ホームの清水戦で決勝弾を挙げたMF米倉恒貴にも注目だ。
18:00 ファジアーノ岡山 vs V・ファーレン長崎(J2)
岡山は前節の復帰戦で同点ゴールを叩き込んだMF木村太哉に注目。プレーオフ圏内との勝点差「7」を縮めたいなか、背番号19の突破力はチームの武器となるはずだ。対する長崎はホームで痛恨の敗戦を喫し、得失点差によりPO圏外の7位に後退。こちらはMF名倉巧が約4ヶ月ぶりの出場で持ち味を発揮した。今節もエースのFWフアンマ・デルガドが不在となるが、勝点3を持ち帰って踏みとどまりたい。
19:00 FC東京 vs 鹿島アントラーズ(J1)
FC東京は前節、浦和レッズとスコアレスドロー。連勝は「2」で止まったが、新体制では3試合連続の無失点と粘り強い戦いが光る。注目はFW俵積田晃太。ここまで全3試合に先発と新指揮官からも大きな期待を寄せられており、プロ1年目のドリブラーに待望のJ1初得点は生まれるか。
対する鹿島は2試合連続の引き分け。直近5試合はセットプレー以外で得点を奪えておらず、岩政大樹監督は攻撃面の課題にどう手を加えるか。キーマンは前節3試合ぶりに復帰したFW垣田裕暉。この試合でも前線で起点を作り、前回対戦のように空中戦を制してネットを揺らしたい。
19:00 湘南ベルマーレ vs アビスパ福岡(J1)
湘南は前節、柏レイソルとの“裏天王山”でドロー。敗色濃厚の終盤にDF大野和成が値千金の同点ゴールを奪い、連敗を「4」で止めた。15試合ぶりの白星と最下位脱出を狙う今節はMF小野瀬康介に注目。連敗中も高い技術力を示し続けてきたアタッカーを中心に、相手の堅守を攻略したい。
福岡は4連敗のあとに2連勝。今節はDF奈良竜樹、FWルキアンと攻守の主軸2人を出場停止で欠くものの、1999年以降負け知らずと好相性の相手と相対する。前回対戦では90+6、90+9分にFW山岸祐也が得点を挙げ、劇的な逆転勝利。初の3連勝へ、今節もエースの活躍に要注目だ。
19:00 京都サンガF.C. vs 名古屋グランパス(J1)
京都は前節、ガンバ大阪との“関西ダービー”で0-1の黒星。ただ、4日にDF白井康介の移籍が発表された中で、DF福田心之助が右サイドで奮闘を見せたことは好材料だ。また、2試合連続で無得点に終わっているだけに、今節はFW豊川雄太やFW一美和成ら前線の奮起に期待がかかる。
名古屋は横浜F・マリノスとの天王山でドロー決着。今季のベストバウトと言うべき濃密な90分を過ごし、優勝戦線にいる所以をあらためて証明した。ただ、MF米本拓司が負傷でピッチを離れ、今節はFW永井謙佑が出場停止。チームの総合力を示し、勝って中断期間を迎えられるか。
19:00 ガンバ大阪 vs 柏レイソル(J1)
G大阪は直近6試合で5勝1分と絶好調。前節は第8節以来の先発出場を果たしたMF福田湧矢が決勝点を奪うなど、チーム状態は“うなぎ上り”だ。ホーム4連勝を狙う今節はMF山本悠樹に注目。腕章を巻き、中盤を支配する姿はまさに、かつての遠藤保仁(現ジュビロ磐田)を彷彿とさせる。
対する柏は終了間際に追いつかれ、勝点2を失った。90分以降の失点は井原正巳監督就任後で3度目。新体制初勝利に向けて、今節こそ勝負どころで粘り強さを見せられるか。ただ、FW細谷真大が1カ月ぶりの得点を奪ったことは収穫で、今節もエースにうまくボールを集めたい。
19:00 セレッソ大阪 vs 浦和レッズ(J1)
C大阪は前節、サガン鳥栖に1-2で敗戦。土壇場でカウンターから決勝点を許し、2連敗となった。イヤな流れを一掃して中断期間を迎えたい今節はFWレオ・セアラに注目。前節も得点を奪うなど、過去2シーズンは夏場に得点を量産しており、この試合でも“夏男”の活躍に期待がかかる。
浦和は今季5度目のスコアレスドロー。FW興梠慎三がJ1通算500試合出場を達成した節目の一戦を勝利で飾ることができなかった。ただ幸い、首位との勝点差6は変わらず。再開明けには横浜F・マリノスとの直接対決を控えており、今節は3連敗中と近年苦手とする地を克服したい。
19:00 ヴィッセル神戸 vs サガン鳥栖(J1)
神戸はFW大迫勇也が今季13得点目を記録。守ってはDF酒井高徳がCBに入り、完封勝利に大きく貢献した。負傷者の多さは気がかりだが、夏場に入ってもチーム全体のハードワークに陰りは見られず。4連勝中・11試合負けなしの“お得意様”を迎える今節も、盤石の試合運びを見せたい。
鳥栖はFW富樫敬真の加入後初得点で劇的な逆転勝利。8試合ぶりの黒星を喫した直後の一戦で、大きな勝点3を獲得した。鬼門突破に挑む今節はGK朴一圭がキーマン。高い決定力を誇る相手攻撃陣をシャットアウトしつつ、ビルドアップでも相手の守備に風穴を開け、攻守に存在感を示したい。
19:00 大宮アルディージャ vs 栃木SC(J2)
22位の大宮にとって、残留に向けて重要な7月の3試合。まず今節は9ポイント差の20位・栃木をホームに迎え、終盤に逆転を許した前回対戦の雪辱を狙う。対する栃木はターンオーバーをして臨んだ12日の天皇杯でサンフレッチェ広島(J1)に完勝し、2年連続でラウンド16へ進出。前節のベガルタ仙台戦からつかんでいる確かな手応えを、このシックスポイントマッチでも証明することができるか。
19:00 ツエーゲン金沢 vs ベガルタ仙台(J2)
金沢は連敗が「4」に伸び、降格圏の21位に転落。ただ柳下正明監督が前向きに振り返ったように内容は悪くなく、ホームでの今節はその手応えを3ポイントにつなげることが求められる。対する仙台は12日の天皇杯・名古屋グランパス戦でPK戦の末に敗れたものの、MFオナイウ情滋をはじめ出番を得た若手選手が活躍。6試合勝利から遠ざかるリーグ戦にも収穫面を生かしていきたい。
19:00 ジュビロ磐田 vs 藤枝MYFC(J2)
2連勝を飾り7戦負けなしとした磐田は、2位と勝点差なしの3位に浮上。まさに総力戦で戦い抜いてきた公式戦7連戦の最終戦は“静岡三国決戦”となるが、今回もしたたかに勝点3を積み上げたいところだ。対する藤枝の前節は圧倒的にボールを保持するも4失点で敗れ、「一瞬のスキ」の怖さを突きつけられた。磐田には前回0-1で敗戦。チームがさらに成長していくためにも雪辱を果たしたい一戦だ。
19:00 ロアッソ熊本 vs 大分トリニータ(J2)
熊本は4試合勝利なし、ホームに限っては5連敗中とリーグ戦で低調な一方、12日の天皇杯ではJ1のサガン鳥栖を延長の末に撃破。プロ初得点となった劇的な同点弾、そして延長での決勝ゴールと堂々の主役を演じたFW道脇豊には今後も大きな注目が集まる。対する大分は2連敗中。順位を5位に下げた。離脱者が相次ぐ中でDF羽田健人の出場停止は痛手だが、“九州ダービー”で流れを変えられるか。
<7月15日の対戦カード>
13:00 札幌vs新潟(J1)
18:00 東京Vvs徳島(J2)
18:00 相模原vs奈良(J3)
18:00 富山vs琉球(J3)
18:00 岐阜vs今治(J3)
18:00 讃岐vs宮崎(J3)
19:00 横浜FMvs川崎F(J1)
19:00 山口vsいわき(J2)
19:00 八戸vs愛媛(J3)
<7月16日の対戦カード>
17:00 沼津vs鹿児島(J3)
18:00 広島vs横浜FC(J1)
18:00 秋田vs町田(J2)
18:00 水戸vs山形(J2)
18:00 甲府vs群馬(J2)
18:00 清水vs千葉(J2)
18:00 岡山vs長崎(J2)
18:00 岩手vsYS横浜(J3)
18:00 松本vs福島(J3)
18:00 長野vs鳥取(J3)
18:00 北九州vsFC大阪(J3)
19:00 FC東京vs鹿島(J1)
19:00 湘南vs福岡(J1)
19:00 京都vs名古屋(J1)
19:00 G大阪vs柏(J1)
19:00 C大阪vs浦和(J1)
19:00 神戸vs鳥栖(J1)
19:00 大宮vs栃木(J2)
19:00 金沢vs仙台(J2)
19:00 磐田vs藤枝(J2)
19:00 熊本vs大分(J2)