【一挙プレビュー】J1は名古屋と横浜FMによる”頂上決戦”、金Jは新潟vs神戸。J2は町田と東京Vの”東京クラシック”が国立で火花を散らす | Jリーグ
7月7日から9日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J2リーグの11試合が各地で開催される。
7月7日
19:00 アルビレックス新潟 vs ヴィッセル神戸(J1)
新潟は前節、6試合ぶりの白星。上位のサンフレッチェ広島を圧倒し、価値あるダブルを飾った。J1唯一の金曜開催に臨む今節はMF三戸舜介に注目。前節はトップ下に入り、1得点1アシストの活躍を見せた。伊藤涼太郎が務めたポジションを受け継いだ俊英はチームを初の連勝に導けるか。
対する神戸はMFアンドレス・イニエスタの最終戦を勝利で飾れず。首位との勝点差は暫定で「5」に広がっており、今節は勝点3獲得が至上命令だ。注目は“凱旋試合”に臨むDF酒井高徳。ユース時代を含め、約6年間を過ごした地に初めて戻る今節、特別なクラブに逞しい姿を見せられるか。
7月8日
18:00 名古屋グランパス vs 横浜F・マリノス(J1)
名古屋は前節、川崎フロンターレに2-0の完封勝利。前々節の黒星をしっかりと払拭し、この天王山に向かう。前回対戦は速攻を軸に決定機の数では上回ったものの、1-1のドロー。この試合もGKランゲラックを中心とする鉄壁の守備で耐えつつ、一撃必殺のカウンターを繰り出したい。
横浜FMは盤石の6連勝。前節は4得点にとどまったと言えるほどの決定機を量産し、得点数はJ1最多の「42」に到達した。ホコタテ対決に臨む今節は、得点ランク1位のFWアンデルソン・ロペスに注目。直近5試合で8得点と量産態勢に入ったエースを中心に、堅守を粉砕したい。
18:30 サンフレッチェ広島 vs 鹿島アントラーズ(J1)
広島は3試合連続の完封負けで7位に転落。特に前節は攻守に良い部分を全く出せなかっただけに、このホームゲームでは違った姿を見せたい。キーマンはFWドウグラス・ヴィエイラ。2得点で逆転勝利に導いた前回対戦に続く活躍を見せ、得点力不足に陥るチームの救世主となれるか。
鹿島も後半戦は1分1敗と未勝利。前節はDF常本佳吾、MF松村優太、MF荒木遼太郎が久々に先発したものの、勝利の特効薬とはならなかった。直近4試合はセットプレーからの2得点のみ。夏場の過酷な気候を踏まえても、キッカーを務めるMF樋口雄太に課せられる役割は大きい。
19:00 浦和レッズ vs FC東京(J1)
浦和のFW興梠慎三にとって、今節はJ1通算500試合出場が懸かる一戦。達成すれば史上10人目、FWとしては初の快挙となる。また、ホームのFC東京戦は2004年以降わずか1敗と抜群の相性を誇っており、J1歴代2位の167得点を誇るエースの偉業達成を勝利で祝いたいところだ。
FC東京はピーター・クラモフスキー新監督の下、連勝スタート。ハードワークを全面に打ち出した戦いを見せ、チームの姿は見事に一変した。新体制のキーマンはMF松木玖生とMF安部柊斗。豊富な運動量で中盤を支えるダブルボランチの2人を軸に、今節も球際のバトルを制したい。
19:00 柏レイソル vs 湘南ベルマーレ(J1)
柏は前節、FC東京に0-1で敗戦。後半は相手ゴールに迫る回数を増やしたが、最後までネットを揺らすことができなかった。勝点1差の直接対決に臨む今節はFW細谷真大に注目。5月の前回対戦では決勝点を奪っており、今節も得点力を発揮し、井原正巳監督に初勝利をプレゼントしたい。
対する湘南は13試合未勝利。今季は完封が一度もなく、直近3試合で計14失点を喫しており、今節こそ守備の安定感を取り戻したい。また、FW町野修斗がドイツに活躍の場を移したいま、絶対的エースの穴埋めも急務。前線でコンビを組んでいたFW大橋祐紀には一層の期待が集まる。
19:00 川崎フロンターレ vs 横浜FC(J1)
川崎Fは前節、名古屋グランパスに0-2の完封負け。ボールを保持し、主導権を握っていた時間帯でのミスからの失点が大きく響く結果となった。そして、今節からは前半戦で敗れている相手との“神奈川ダービー”2連戦。もう一度上昇気流を生み出すべく、まずはホームで必勝を誓う。
横浜FCはガンバ大阪とスコアレスドロー。ただ、防戦一方だった前回対戦とは一転し、多くの決定機を作った試合内容は前向きに捉えられる。ダブルを狙う今節はFW山下諒也に注目。5月の対戦では異次元のスピードから得点を奪っており、今節も自身の特長を遺憾なく発揮したい。
19:00 ガンバ大阪 vs 京都サンガF.C.(J1)
G大阪は前節の引き分けにより、連勝が「4」でストップ。今節はJ1ホーム通算250勝が懸かる一戦に臨む。キーマンはDF三浦弦太だ。今節はチームの復調を支えたDF福岡将太が出場停止。ディフェンスリーダーとして最終ラインを統率し、前節に続いてクリーンシートを達成したい。
対する京都は鹿島アントラーズとのアウェイゲームで勝点1を獲得。3連勝とはならなかったものの、開幕戦で完敗を喫した相手と互角に渡り合った。“京阪ダービー”でダブルを狙う今節はFWパトリックに注目。昨季まで在籍した古巣との対戦で、前半戦に続く得点を決められるか。
19:00 アビスパ福岡 vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
福岡は前節、セレッソ大阪に1-0の勝利。連敗を「4」で止め、お預けが続いていたJ1通算100勝を達成した。5試合ぶりの無失点を達成したことも収穫で、ここからもう一度“ウノゼロ”の必勝パターンを確立させたい。前線では久々の先発で決勝点をアシストしたFW金森健志に注目だ。
札幌はヴィッセル神戸と1-1の引き分け。多くの決定機を逸し、勝点2を失う結果となったが、攻撃的なスタイルは上位相手にも通用することをあらためて証明した。再び“堅守攻略”がテーマとなる今節は、直近3試合で奪うことができていない複数得点がポイントとなりそうだ。
19:30 サガン鳥栖 vs セレッソ大阪(J1)
鳥栖は前節、浦和レッズに逆転負けを喫し、無敗が7試合でストップ。ただ、チーム合計の走行距離では相手を約6km上回ったように、この夏場に入ってもリーグNo.1を誇るチームの運動量は落ちる気配なし。まずは今節も相手に走り勝ち、ホーム連戦で仕切り直しの1勝を飾りたい。
対するC大阪はアビスパ福岡に0-1の完封負け。唯一の枠内シュートで失点を喫すると、最後まで相手の守備を崩すことができなかった。また、今週にはチームの大黒柱であるMF奥埜博亮の負傷離脱が発表。ボランチでコンビを組んでいたMF香川真司にかかる期待は一層大きくなりそうだ。
7月9日
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs ロアッソ熊本(J2)
秋田は先発8人を入れ替えた前節、クラブ最多に並ぶ5失点で大敗。チームの生命線となる粘り強さ、強度を取り戻せるかが鍵を握る。追いついて勝点1を獲得した熊本は連敗を2でストップ。U17日本代表から戻ったFW道脇豊もゴールに迫り、今後への期待を抱かせた。14位の秋田、12位の熊本ともに勝点は「31」で、6位に9ポイント差、降格圏には7ポイント差。浮沈をかけた大事な一戦となる。
18:00 いわきFC vs 水戸ホーリーホック(J2)
21位・いわきと、3ポイント差で先行する16位・水戸の“常磐線ダービー”だ。いわきはMF岩渕弘人の3試合連続ゴールで栃木SCを撃破。「魂の息吹くフットボール」を90分間体現したことも心強く、再びの下位対決となる今節は降格圏脱出を狙う。対する水戸もDF松田佳大の2得点などで鮮やかな逆転勝利。前回対戦では得点直後に二度追いつかれて引き分けたが、2連勝で勝点を30に乗せられるか。
18:00 栃木SC vs ベガルタ仙台(J2)
19位・栃木の前節はFW宮崎鴻の負傷交代が響いた形となり、4試合ぶりの黒星。ホームに戻る仙台戦では、惜しいシュートが続いているFW小堀空の初得点に期待がかかる。対する13位・仙台は2試合連続で3点差の敗戦を喫し、プレーオフ圏内との差は9ポイントに拡大。今節はMF鎌田大夢、FWホ・ヨンジュンを出場停止で欠くが、過去6戦全勝と相性の良いカードで流れを変えたいところだ。
18:00 FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ(J2)
大分トリニータに完勝した首位の町田は、国立競技場に2位・東京Vを迎える。FWミッチェル・デュークが出場停止となるなか、注目はFWエリキ。5戦連発と止まらない大黒柱が、この歴史的一戦でも攻守にわたってチームを勇気づける。東京Vはその町田を10ポイント差で追う。前節は相手の強力な個の前に5試合ぶりの敗戦となったが、独走に待ったをかけられるか。6日には、東京Vで主力を張っていたMFバスケス・バイロンの町田への移籍が発表された。因縁の気配も漂う“東京クラシック”だ。
18:00 藤枝MYFC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
藤枝の前節は数的不利の中で奪い取った追加点がものを言い、3-2で勝利して8位に浮上。直近3試合は同じ先発メンバーで戦ってきたが、DF山原康太郎、MF水野泰輔が出場停止の今節はチームの底力が問われそうだ。対する6位・甲府も今季2度目の5得点で大勝を収め、2位との勝点差は「3」に。藤枝との前回対戦では今季初勝利を記録し、そこから4連勝を達成。今回も勢いをつける3ポイントを奪いにいく。
18:00 V・ファーレン長崎 vs レノファ山口FC(J2)
東京ヴェルディとの激戦を制した5位・長崎だが、エースのFWフアンマ・デルガドが累積警告で今節から2試合出場停止、さらにMFカイオ・セザールも前節の退場処分で不在と正念場。勝てば2位浮上の可能性もあるなか、最前線での起用が予想されるFW都倉賢に期待がかかる。対する17位・山口は1-0の勝利で4試合連続の無失点。堅守再建を下支えする、高い位置でのボール奪取に今節も注目だ。
19:00 モンテディオ山形 vs ジュビロ磐田(J2)
2連勝を狙った11位の山形だったが、前節の敗戦により6位との差は「8」に。磐田にアウェイで敗れた第3節から泥沼の8連敗が始まっただけに、雪辱を期して臨む一戦となる。4位の磐田はフィールドプレーヤー10人を入れ替えたツエーゲン金沢戦に勝利し、自動昇格圏への浮上が見えてきた。注目選手はGK三浦龍輝。ビッグセーブでチームを救った前節同様、自軍のゴールに鍵をかけられるか。
19:00 ザスパクサツ群馬 vs 大宮アルディージャ(J2)
引き分けが4試合続いている群馬は9戦ぶりの勝利を懸けてのホーム連戦。決勝ゴールを奪った前回対戦をはじめ、大宮相手に2021年から3年連続で得点しているFW平松宗の活躍に注目だ。一方の大宮は16試合ぶりに白星を挙げ、長いトンネルからついに脱出。試合翌日には、名古屋グランパスでも活躍したFWヤクブ・シュヴィルツォクの加入が発表された。最下位からの逆襲へ向けて連勝で勢いをつけたい。
19:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ツエーゲン金沢(J2)
最下位の大宮アルディージャに敗れた15位・千葉は2節連続の下位直接対決。勝てば勝点差を「7」に広げることができるホームゲームは、前節J2通算200試合出場を達成したMF米倉恒貴の活躍が期待される。20位の金沢は3連敗を喫し、降格圏のいわきFCに勝点で並ばれた。時間が経つにつれて試合の主導権は奪い返しているだけに、悔やまれるのは序盤の失点。粘り強い守備で前回対戦同様の完封勝利となるか。
19:00 徳島ヴォルティスvs ファジアーノ岡山(J2) 5試合ぶりの黒星を喫した徳島は18位に後退。流れの良い時間帯に2点目を取れなかったことが響いたが、5月以降6試合負けのないホームゲームで再び良い流れをつかみにいく。対する9位の岡山は藤枝MYFCに2-3で敗戦。ただ、FW坂本一彩に開幕節以来のゴールが生まれたことは光明だろう。先月2-0で勝利した徳島戦で、Jリーグ初得点をマークしたMF田部井涼にも注目が集まる。
19:00 大分トリニータ vs 清水エスパルス(J2)
首位のFC町田ゼルビアに敗れた3位・大分は、町田との勝点差が「11」に拡大。引き続きホームで迎える清水戦では、FWサムエルの今季初得点が待望される。その大分との差を4ポイントに縮めたのが、5月以来の連勝を達成した7位・清水。仙台での前節は理想的な試合運びで3-0の快勝を収めた。大分に移動して迎える今節もアグレッシブな守備を敢行し、アタッカー陣に良い形でボールを届けたい。
<7月7日の対戦カード>
19:00 新潟vs神戸(J1)
<7月8日の対戦カード>
17:00 YS横浜vs讃岐(J3)
17:00 宮崎vs鳥取(J3)
18:00 名古屋vs横浜FM(J1)
18:00 岩手vs北九州(J3)
18:30 広島vs鹿島(J1)
18:30 琉球vs松本(J3)
19:00 浦和vsFC東京(J1)
19:00 柏vs湘南(J1)
19:00 川崎Fvs横浜FC(J1)
19:00 G大阪vs京都(J1)
19:00 福岡vs札幌(J1)
19:00 鳥栖vsC大阪(J1)
19:00 八戸vs長野(J3)
19:00 今治vs沼津(J3)
<7月9日の対戦カード>
15:00 奈良vs岐阜(J3)
18:00 秋田vs熊本(J2)
18:00 いわきvs水戸(J2)
18:00 栃木vs仙台(J2)
18:00 町田vs東京V(J2)
18:00 藤枝vs甲府(J2)
18:00 長崎vs山口(J2)
18:00 FC大阪vs相模原(J3)
18:00 鹿児島vs福島(J3)
19:00 山形vs磐田(J2)
19:00 群馬vs大阪(J2)
19:00 千葉vs金沢(J2)
19:00 徳島vs岡山(J2)
19:00 大分vs清水(J2)
19:00 愛媛vs富山(J3)