G大阪、チームの熟成示して鹿島を撃破…ポヤトス監督「アグレッシブさで超えた」

後半戦スタートの試合。復調著しいG大阪に〝ホンモノ感〟が漂い始めた。24日にパナソニックスタジアム吹田で行われた鹿島戦。前半戦で9試合負けなしと好調を続けていた苦手の相手を2-1で破り、2020年シーズン以来となるJ1リーグ戦4連勝。ポヤトス監督は「選手を心から祝福してあげたい。選手がチームとしても熟成してきたなと思う。アグレッシブさで鹿島を超えた」と喜んだ。

相手を相手陣内に押し込んだ上で、両サイドを幅広く使ってスペースを生み出す攻撃が有効だった。前半15分、山本悠のサイドチェンジのパスを受けた左サイドの黒川が石毛とのワンツーで中央に切り込んで先制点。その後も攻勢を強めると、同34分にも山本悠からパスを受けた黒川の左クロスをダワンが頭で合わせて追加点を奪った。

後半は相手の反攻に遭ってセットプレーから1点を失ったが、逃げ切ってJ1通算450勝に到達。鹿島戦は2020年以来8試合ぶりの白星となった。

出場停止のジェバリに代わり、ワントップの位置で5試合ぶりに先発した宇佐美は「粘り強く戦うべきところで粘れた。(ポヤトス監督の)サッカーが浸透しているなと思った。同じビジョンを持ちながらやれている」と強調。1ゴール1アシストの黒川も「サイドから攻めるのがチームとしての狙いだった。狙い通り攻められたと思う」と胸を張った。

「選手たちの理解力が増してきた。スペースがどこにあるのかの認識が良くなった」と手応えを口にした指揮官はこうも言った。「チームは厳しい状況からはい上がってきた。でも、(理想形から考えると)完成度は30~40%かなと思う。ポヤトスの考えるサッカーはまだこんなものじゃない」。ひたすら「上」を目指す後半戦の戦いが始まった。(北川信行)

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