G大阪が苦手鹿島をも攻略で4連勝! 左SB黒川圭介の1G1Aで後半戦白星スタート【明治安田J1第18節】
明治安田生命J1リーグ第18節の1試合が24日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのガンバ大阪が2-1で鹿島アントラーズを下した。
イッサム・ジェバリとディエゴ・ピトゥカをそれぞれ出場停止で欠いたなかの15位・G大阪と7位・鹿島による一戦。今季初の3連勝でリーグ戦を折り返したG大阪だが、鹿島もここ9試合で負け知らずと好調なチーム同士のマッチアップとなった。
鹿島相手に直近の公式戦8試合で1分け8敗と相性の悪さが目立つG大阪だが、次第に押し込み、フィニッシュの数的にも優勢な試合運びに。8分、12分とファン・アラーノが古巣のゴールに襲いかかるなどして、鹿島がなかなか攻撃の時間を作れない。
そんなG大阪がペースも掴みつつあるなか、左サイドバックの黒川がこじ開ける。15分、左サイドで相手1人を剥がした黒川がボックス左の石毛にパス。その石毛がヒールで落とすと、バイタルエリア中央から利き足でない右足でゴール右下に蹴り込んだ。
ビハインドの鹿島がその後も守備に追われる展開が続くなか、G大阪の方は倉田の負傷交代に見舞われてしまったが、引き続き良い流れ。30分の波状攻撃シーンでは5試合ぶりに先発した宇佐美が仕掛けから演出したりと、さらなるゴールの匂いもさせる。
すると、先制点の黒川が今度は見事なクロスで魅せる。34分、山本悠樹のパスをボックス左深くで受けた黒川の左足クロスから、ダワンが関川と安西の間に侵攻していき、ヘッド。コースは甘めだったが、GK早川が防ぎ切れず、G大阪が突き放しに成功する。
良いところなく、試合を折り返した鹿島は後半から荒木、常本、藤井を一挙に送り込み、敵陣左サイドでのFKから鈴木がネットを揺らすが、VARの末にノーゴール。それにもめげず、押し返す時間を増やすが、G大阪は守りでも集中を切らさず、粘る。
早いうちにまず1点を返そうと、70分までに名古とエレケの投入ですべての交代カードを使い切った鹿島だが、攻め切れず。逆に、我慢どころをしっかりと凌ぐG大阪が試合を終わらせにかかるなど、終盤になっても攻守のバランスを崩さない。
なかなか攻撃に迫力が生まれてこない鹿島だが、88分に左CKから植田のヘッドでようやくG大阪のゴールマウスをこじ開け、1点差に。これでどちらに転ぶかわからない展開になり、7分の後半アディショナルタイムを目一杯使って、圧倒的に攻め込む。
その鹿島が植田をパワープレー要員になりふり構わずの攻めにも転じたが、リーグ戦10試合ぶりの黒星となり、後半戦を白星スタートのG大阪は4連勝。クラブとして節目のJ1通算450勝目は1日遅れだが、前日に45歳のバースデーだったダニエル・ポヤトス監督にも最高のプレゼントになった。
ガンバ大阪 2-1 鹿島アントラーズ
【G大阪】
黒川圭介(前15)
ダワン(前34)
【鹿島】
植田直通(後43)