【G大阪】パリ五輪狙う半田陸J1初ゴール「チームを助けられる一番大きなのが得点」
<明治安田生命J1:G大阪3-0東京◇第17節◇11日◇パナスタ
ガンバ大阪が3-1で東京に快勝し、約1年7カ月ぶりの3連勝を飾った。24年パリ五輪代表に期待されるDF半田陸(21)が、後半にダメ押しとなるJ1初得点をマーク。チームは攻守に躍動感を取り戻し、ホームでは約2カ月ぶりの勝利をつかんだ。15位のままだが、通算4勝4分け9敗の勝ち点16とし、後半戦こそ上位浮上を狙う。
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J2山形から新加入の半田が、G大阪で記念すべきJ1初得点を奪った。後半15分、右サイドバックの背番号3が快足を飛ばしてボールタッチし、Jアラーノを経由したパスが、最後は再び半田の前にこぼれ、左足で蹴り込んだ。
「J1初ゴールをG大阪というクラブで取れたことがうれしい。サッカーを分からない人からは(評価を)数字で見られるし、チームを助けられる一番大きなのが得点です」
山形・上山(かみのやま)市生まれの21歳は、山形ユース時代の17歳でプロ契約。パリ五輪代表入りも確実視される。強度の高い守備で1対1に強く、今季17戦で先発を外れたのは2度だけ。3月に飛び級で日本代表入りを果たした際、山形県からきり箱に入った30キロの同県産のお米を贈られ、体力の源にしている。
ポヤトス監督はボール保持をベースに攻撃的なスタイルを目指すが、一時は最下位に沈んだ。この3連勝はロングボールも交えた柔軟なサッカーに変化し、半田は「最近はよりゴールに向かえている。点やアシストの結果を残していきたい」と意欲的だ。指揮官が「完璧な試合」と評価した一戦は、半田の活躍といい、天皇杯初戦で敗退した4日前のショックを振り払う、価値ある白星になった。【横田和幸】
◆半田陸(はんだ・りく)2002年(平14)1月1日、山形県生まれ。山形ユース時代の19年3月に飛び級でプロ契約を結び、J2通算92試合3得点。今季G大阪に移籍してJ1通算16試合1得点。各年代の日本代表に選出される攻撃的な右サイドバック。176センチ、63キロ。