【一挙プレビュー】6位・C大阪が上位生き残りを懸けて首位の神戸に挑む! J1は新潟vs京都は伊藤涼太郎がラストマッチ、J2は町田vs長崎の上位対決など | Jリーグ&WEリーグ
6月10日から11日に開催されるJ1リーグ、J2リーグとWEリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1は9試合、J2は11試合、J3リーグは10試合、WEリーグは5試合が各地で開催される。
●【動画】ついに覚醒したマエストロがベルギー1部へ!伊藤 涼太郎(アルビレックス新潟)プレー集
6月10日
14:00 大宮アルディージャVENTUS vs マイナビ仙台レディース(WE)
「6位」以内の目標を掲げ、この試合に勝てば5位フィニッシュが決定する大宮Vと、すでに4位が確定しているマイ仙台の最終戦。注目はW杯日本代表を狙うDF乗松瑠華(大宮V)とMF宮澤ひなた(マイ仙台)だ。2試合連続で4失点を喫した守備の整備を乗松が担う一方、宮澤は今季初得点を挙げた前節に続きスコアを動かす役割に期待。13日のメンバー発表へ向け、最後のアピールに臨む。
14:00 ちふれASエルフェン埼玉 vs 三菱重工浦和レッズレディース(WE)
2003年、日本代表が北朝鮮を破り五輪切符をつかんだ“国立の奇跡”。その歴史的勝利の立役者の一人、MF山本絵美がEL埼玉で現役ラストマッチを迎える。日本女子サッカーの灯をつなぎ、未来を切り拓いたあの日から20年。山本やFW荒川恵理子(EL埼玉)とともに長らく代表、世界で活躍してきたFW安藤梢を擁する今季のWEリーグ覇者・浦和とのダービーマッチに臨む。
14:00 ノジマステラ神奈川相模原 vs サンフレッチェ広島レジーナ(WE)
N相模原はDF石田みなみ、MF松原有沙の引退を発表。チームを長らく支えた功労者を最高の形で送り出すためにも、第13節以来の勝利が欲しい一戦だ。一方、実に9試合ぶりの白星を前節マークしたのがS広島R。決勝点のオウンゴールを呼び込んだのはやはりFW中嶋淑乃だった。「WEリーグの三笘」と謳われる圧倒的な突破力をこの最終節でも披露できるか。
14:00 AC長野パルセイロ・レディース vs INAC神戸レオネッサ(WE)
第20節で浦和を退け、前節は東京NBに三たび追いつきドロー。7位のAC長野が昨季覇者をホームに迎え、“3強”との3連戦3戦目へ臨む。今季限りで退任する田代久美子監督や引退が発表されたDF肝付萌の最終戦を飾る上でも、勝利して「6位以内」の目標を達成したいところだ。一方のI神戸は前節の勝利により2位が確定。逆転での得点王を狙うFW田中美南ら代表選手の活躍に注目だ。
14:00 アルビレックス新潟レディース vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WE)
苦しい時期が長かった新潟Lだが、5月は3勝2分無敗で最下位を脱出した。好調の原動力となっているのはその5試合でわずか1失点に抑えている粘り強い守備。今節も持ち味を発揮し、DF羽座妃粋の現役ラストゲームを飾りたい。対する東京NBは2試合連続の引き分けで3位フィニッシュがすでに確定。直近5試合で19得点を記録する攻撃陣は、その矜持を堅守の新潟L相手にも示せるか。
16:00 横浜F・マリノス vs 柏レイソル(J1)
横浜FMは前節、FC東京に3-2と逆転勝利。最後はMFマルコス・ジュニオールが決勝点を奪い、今季初の3連勝を達成した。また、FWアンデルソン・ロペスも2試合連続の2ゴールで得点ランク1位タイに浮上。ついに暫定で首位と並んだ王者は、今季無敗のホームで連勝を伸ばせるか。
柏は北海道コンサドーレ札幌との壮絶な打ち合いの末に、4-5で敗戦。精神的なダメージが残る結果となったものの、得点力不足に苦しんでいた中で奪った4得点を前向きに捉えたい。ただ、井原正巳監督体制の初勝利へ、同じく攻撃的な相手に挑む今節は守備の立て直しが求められる。
19:00 セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸(J1)
C大阪は前節、名古屋グランパスに1-3の敗戦。FWカピシャーバが先制点を奪ったものの、上位対決に敗れて連勝が「3」でストップした。負傷交代となったGKキム・ジンヒョンらの状態は気がかりだが、今節は上位生き残りを懸けた正念場。首位チームを下し、再び上昇気流を作りたい。
神戸は前節が台風2号の影響により開催中止に。暫定ながら2位の横浜F・マリノスに勝点で並ばれたが、追われる重圧に打ち勝つことができるか。4日にはDF山川哲史の離脱が発表されるなど、最終ラインに負傷者が続出しており、今節もJ1最少失点を誇る堅守を維持できるかがカギを握る。
19:00 サガン鳥栖 vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
鳥栖は前節、横浜FCに2-1で勝利。MF長沼洋一が自身初の1試合2得点を記録し、勝点3に貢献した。5試合負けなしで9位に浮上した中で、今節はMF岩崎悠人に注目。持ち前のスプリント能力でチームの好調を支えている一方、今季は無得点が続いており、初の古巣対戦でその壁を破れるか。
札幌は柏レイソルに5-4で勝利。3度追いつかれる展開となったが、最後は鮮やかな連係からDF田中駿汰が決勝点を奪った。1試合2得点以上という驚異的なペースで得点を量産し、総得点はJ1最多の「37」に到達。今節も打ち合い上等の姿勢で臨み、アウェイの地から勝点3を持ち帰りたい。
6月11日
13:05 ベガルタ仙台 vs ジュビロ磐田(J2) 勝点「30」で並ぶ両チームの注目カードだ。仙台は前節、堅守の東京ヴェルディから複数得点で勝利。直近5試合で4勝1分と好調をキープし、プレーオフ圏内目前の7位に浮上した。戦い方が整理されてきたことに加え、GK林彰洋の安定感も心強い。6位の磐田も前節は左サイドの崩しから藤原健介、上原力也の両ボランチが仕留め、2-0の快勝。FW後藤啓介らの復帰も重要な一戦に向けて明るい材料と言えそうだ。
14:00 アルビレックス新潟 vs 京都サンガF.C.(J1)
新潟は5日、MF伊藤涼太郎のシント=トロイデン(ベルギー)への完全移籍を発表。試合後には退団の挨拶が予定されており、今節が新潟ラストマッチとなる。今季はここまで7得点4アシストを記録し、J1を席巻。ついに才能を開花させた「天才」はこの去り際にどんな輝きを見せるか。
対する京都は6連敗中と苦しい状況。前節はFW豊川雄太の得点で追いついたものの、その直後に一瞬のスキを突かれてしまった。連敗ストップのキーマンはMF川﨑颯太。今節後には初めて日本代表の活動に合流する中で、マッチアップが予想されるMF伊藤を封じ、自身の価値を示したい。
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ツエーゲン金沢(J2)
直近4試合を1分3敗と苦しむ両チームの対戦だ。秋田は前節も試合序盤の好機を生かせずに敗戦。一方、過去2シーズン連続でホーム金沢戦に得点したDF飯尾竜太朗の復帰はポジティブなニュースだろう。対する金沢の前節は、1-1というスコア以上に攻撃面で収穫の多い試合に。「ボールを持った人の落ち着きが大事」と柳下正明監督が語ったように、押し込んだ際の崩し方が鍵となる。
14:00 モンテディオ山形 vs いわきFC(J2)
山形は清水エスパルスを下し4連勝。4戦連発のチアゴ・アウベスをはじめWGの得点力が目立つなか、好調の原動力となっているのがMF國分伸太郎だ。労を惜しまない運動量と正確なプレーで、この試合でも攻撃の中心を担いたい。対するいわきは前節0-4の大敗。チームの掲げる哲学とはかけ離れるような集中力を欠いた試合をしてしまったが、山形との東北ダービーを名誉挽回の舞台とできるか。
14:00 FC町田ゼルビア vs V・ファーレン長崎(J2)
町田は0-0の均衡が続いた前節、90分を回ってからの2得点で勝利して首位ターンが確定。MF平河悠、FW藤尾翔太がU-22日本代表で不在のなか、さらなる独走態勢を築けるか。攻守にハイパフォーマンスを続けるFWエリキに期待がかかる。対する長崎は4位につけているものの勝点差が「10」開いており、待ったをかけたい一戦。アウェイ町田戦は過去2年で4得点と相性の良いFWエジガル・ジュニオの起用に注目だ。
16:00 名古屋グランパス vs アビスパ福岡(J1)
名古屋はセレッソ大阪との上位対決を制し、今季初の3連勝。暫定ながら首位との勝点差を「1」に縮め、その背中をしっかりと捕らえている。福岡戦は2001年以降負けがなく、今節も連勝を伸ばしたいところ。MF森下龍矢は今節もサイドで違いを見せ、気分良く代表活動に合流できるか。
一方、鬼門攻略を狙う福岡は5試合勝利なし。前節はFW山岸祐也の得点で先制したものの、今季3度目の逆転負けを喫した。ただ、MF井手口陽介が第3節以来の復帰を果たしたことは明るい材料で、今節は先行逃げ切りという昨季までの勝ちパターンをもう一度確立したいところだ。
16:00 水戸ホーリーホック vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
前節勝利した19位の水戸は連敗を3でストップ。セットプレーから2点を奪い“裏天王山”に勝ち切ったことはチームに大きな自信を与えたはずだ。対する15位・千葉は2連敗中。7日の天皇杯でも直近のリーグ戦と大きく変わらないメンバーで臨んだものの、ホームで無得点に終わり敗退した。水戸戦は敗れれば勝点で並ばれる一戦となるが、小林慶行監督はどんな11人で臨むのか。
16:00 ヴァンフォーレ甲府 vs レノファ山口FC(J2)
大分トリニータとの上位対決に敗れた5位・甲府は連勝が「3」でストップ。ただ先制されてもすぐに取り返すなど内容は悪くなく、ここまでホームで5得点を決めているFWピーター・ウタカを軸に勝点3を積み上げたい一戦だ。対する20位の山口はフアン・エスナイデル監督がこの試合から指揮をとる。かつて「ハイプレス・ハイライン」の戦術で衝撃をもたらしたアルゼンチン人指揮官の初陣に注目が集まる。
16:00 徳島ヴォルティス vs 栃木SC(J2)
徳島の注目は出場停止明けのMF西谷和希。双子の兄・優希が在籍し、自身の古巣でもある栃木との一戦で存在感を放ち、前節無得点に終わった攻撃陣にアクセントを加えられるか。対する栃木の前節は終了間際の失点でドロー。ただ、移動の負担によるコンディション面での難しさを言い訳にすることなく、粘り強く戦ったことは必ず生きるはずだ。今度こそ今季アウェイ初勝利をつかみとりたい。
18:00 鹿島アントラーズ vs 湘南ベルマーレ(J1)
鹿島は前節、浦和レッズと0-0の引き分け。緊張感のある好ゲームで勝点1を持ち帰ったが、これで3試合ドローが続いただけに、今節は勝点3が至上命令となる。注目はMF佐野海舟。前節は第7節以来の先発で存在感を残しており、今節も中盤のバトルを制し、チームに流れを呼び込みたい。
湘南はアルビレックス新潟と2-2の引き分け。終盤にMF小野瀬康介が同点ゴールを奪い、連敗を「5」でストップした。10試合ぶりの白星を狙う今節は6連敗中と鬼門の地に乗り込む。ここまで全試合に先発してきたDF杉岡大暉が出場停止となるだけに、最終ラインの再構築が不可欠だ。
18:00 ガンバ大阪 vs FC東京(J1)
G大阪はダニエル・ポヤトス監督の下で初の連勝。前節は終盤に5バックにシフトし、手堅く勝点3を獲得した。ただ、7日の天皇杯2回戦ではJFLの高知ユナイテッドSCにまさかの敗戦。今節は第7節以来となるホーム白星を飾り、連勝を伸ばしてイヤな雰囲気を一掃したい。
FC東京はヴィッセル神戸、横浜F・マリノスというトップ2に対し、いずれも2-3で敗戦。ただ、前節は退場者が出るまでの時間帯はJ1王者と互角以上に渡り合っただけに、今節から仕切り直しを図る。アンカーで出色の出来を見せたMF青木拓矢を軸に、試合の主導権を握りたい。
18:00 ザスパクサツ群馬 vs 大分トリニータ(J2)
2試合連続で引き分けた群馬だが、4連敗中だったアウェイゲームで勝点1を持ち帰ったことは収穫。ここからは上位を争う相手との対戦が続くなか、まずは2位・大分から2014年以来の白星を狙う。対する大分は前節5試合ぶりの勝利。MF野村直輝のボランチ起用に加え、MF池田廉、DF松尾勇佑の初出場など新たな一面を見せた。7日の天皇杯では不覚をとったが、リーグ戦は連勝で首位追撃といきたい。
18:00 大宮アルディージャ vs 藤枝MYFC(J2)
最下位の大宮は前節の敗戦で連続未勝利が11試合に伸び、残留圏との勝点差も「5」に拡大。ただ、7日の天皇杯でもぎ取った勝利は何よりの良薬であり、決勝点を挙げたFW中野誠也にはリーグ戦でも流れを変える一撃が期待される。藤枝は2試合連続で引き分けたもののMF水野泰輔の復帰は明るいニュース。前節同点ゴールのDF山田将之、GK上田智輝は古巣対戦となり、こちらも注目したい。
18:30 横浜FC vs 浦和レッズ(J1)
横浜FCは前節、サガン鳥栖に1-2で敗戦。新型コロナ感染が発表された指揮官をはじめ、FW小川航基ら複数の主力を欠いた中、連敗で再び最下位に転落した。ただ、前節は速攻からFWマルセロ・ヒアンがJ1初得点を記録。今節も守備からリズムをつかみ、アジア王者に一泡吹かせたい。
浦和は鹿島アントラーズと0-0の引き分け。ここ5試合はわずかに2失点と守備の安定感が際立っている。一方、攻撃面ではDFアレクサンダー・ショルツとFW興梠慎三の3ゴールがチーム最多となっており、勝点5差の首位を追いかけるべく、今節はゴールラッシュを見せられるか。
19:00 川崎フロンターレ vs サンフレッチェ広島(J1)
川崎Fにとっては2週間ぶりのリーグ戦。直近の柏レイソル戦では終始相手を圧倒し、往年の強さを印象付けただけに、今節は上位クラブを叩いて逆襲の狼煙を上げたいところだ。注目はFW小林悠。今季初先発で先制点を奪った前節に続き、今節もエースとしての仕事を全うできるか。
対する広島は前節、京都サンガF.C.に3-1で勝利。最後は日本代表に初選出されたMF川村拓夢のゴールで試合を決めた。ここまでは4位につけるものの、現在のトップ5相手には未勝利。川崎F戦も直近7試合勝利がないが、近年のJ1をリードしてきた「強者」を下し、後半戦を迎えたい。
19:00 ファジアーノ岡山 vs 東京ヴェルディ(J2)
前節の岡山は交代選手がしっかりと結果を残し、後半の2得点で完封勝利。今節は4ポイント差で前をいく3位・東京Vとの重要な一戦だが、天皇杯も含めた3連戦を全てホームで戦えることはメリットだろう。東京Vは前節手痛い敗戦を喫した一方、7日の天皇杯では“今季初”の逆転勝利をマーク。DF谷口栄斗、MF齋藤功佑の復帰も追い風にして、アウェイゲーム5連勝へ挑戦する。
19:00 ロアッソ熊本 vs 清水エスパルス(J2)
FW粟飯原尚平が1G2Aの活躍を見せた熊本は4-0の圧勝。これまで全試合に出場してきたDF江﨑巧朗が出場停止の今節は、強力な相手攻撃陣をどのように抑えるのか注目だ。対する清水はアウェイで3連敗中と“内弁慶”ぶりが足を引っ張り、思うように勝点を伸ばせない。初戦で姿を消した天皇杯から中3日。苦手意識を払拭し、敵地まで駆けつけたサポーターに今度こそ勝利を届けたい。
<10日の対戦カード>
14:00 大宮Vvsマイ仙台(WE)
14:00 EL埼玉vs浦和(WE)
14:00 N相模原vsS広島R(WE)
14:00 AC長野vsI神戸(WE)
14:00 新潟Lvs東京NB(WE)
16:00 横浜FMvs柏(J1)
17:00 YS横浜vs愛媛(J3)
18:00 鹿児島vs八戸(J3)
19:00 C大阪vs神戸(J1)
19:00 鳥栖vs札幌(J1)
<11日の対戦カード>
13:05 仙台vs磐田(J2)
14:00 新潟vs京都(J1)
14:00 秋田vs金沢(J2)
14:00 山形vsいわき(J2)
14:00 町田vs長崎(J2)
14:00 富山vs鳥取(J3)
14:00 沼津vs岐阜(J3)
15:00 福島vsFC大阪(J3)
16:00 名古屋vs福岡(J1)
16:00 水戸vs千葉(J2)
16:00 甲府vs山口(J2)
16:00 徳島vs栃木(J2)
16:00 讃岐vs岩手(J3)
16:00 北九州vs奈良(J3)
18:00 鹿島vs湘南(J1)
18:00 G大阪vsFC東京(J1)
18:00 群馬vs大分(J2)
18:00 大宮vs藤枝(J2)
18:00 相模原vs宮崎(J3)
18:00 長野vs琉球(J3)
18:00 今治vs松本(J3)
18:30 横浜FCvs浦和(J1)
19:00 川崎Fvs広島(J1)
19:00 岡山vs東京V(J2)
19:00 熊本vs清水(J2)