J1福岡MF井手口 完全復活へG大阪時代の恩師・長谷川監督率いる名古屋戦「球際を負けないように」
J1福岡のMF井手口陽介(26)が8日、練習後にオンライン会見に参加した。
前日に行われた天皇杯2回戦今治戦では、3月に右足骨折で離脱して以来初となるフル出場を果たし明るい表情をみせた。
「自分のプレーが良い悪いの前に90分通して試合に出られたことが一番ポジティブなことだと思う」。
得意のミドルシュートも積極的に打つなど、完全復活まであと一歩に迫りつつある。
「これからはもっと攻守のフィーリングを上げて良いパフォーマンスにつなげていきたい。シュートの質もそうですしもっとタイミング良く攻撃に参加するところ、守備の強度はまだまだ足りないのは自分が一番感じている」。
次戦は11日、リーグ戦前半戦の最終戦となるアウェー名古屋戦。G大阪時代の恩師・長谷川健太監督が率いる首位争いを展開中の難敵が相手だ。井手口は「守備も堅いチームですし前線も強力な選手がそろっている。しっかり球際を負けないように意識していきたい」と意気込んだ。
リーグ戦5戦未勝利とチームは停滞気味。前半戦を白星で締めくくり、後半戦に勢いをつける。
○…長谷部茂利監督(52)もオンライン会見で次戦の名古屋戦に言及。リーグ戦で上位を争っている相手について「自分たち、アビスパ福岡の守備がめちゃくちゃ堅いとき、最高に1番堅いときの状態をずっとできるチーム」と強烈な堅守の特長をあげ「Jリーグでで1、2を争うカウンターを持っている」と攻撃力の高さも警戒した。
前半戦を締めくくる試合。名古屋にはJ1では2000年から未勝利の事実に「選手に話して発奮してもらいましょう。今までも記録を塗り替えてきたんだから今回はその時だという話をしてみたい」。対名古屋戦23年ぶりの白星に闘志を燃やしていた。