J1福岡・井手口陽介、G大阪時代の長谷川健太監督「戦えって感じで」 恩師率いる名古屋戦に意欲
J1アビスパ福岡の井手口陽介(26)が8日、アウェー名古屋戦(11日)に向けたオンライン取材に応じた。井手口は7日の天皇杯2回戦の今治戦で移籍後初のフル出場。開幕直後に負った右足首骨折から復帰した元日本代表は「90分通して試合に出ることができたというのがポジティブなこと。ここから守備のフィーリングや攻撃のフィーリングをもっと上げていいパフォーマンスにつなげていきたい」と手応えをつかんだ。
上り調子で迎える名古屋を率いるのはG大阪でトップ昇格し、プロのキャリアをスタートさせた時の監督だった長谷川健太監督。「戦えって感じで。健太さんのために毎試合、頑張ろうと思わせてくれる監督です」
現在3位の名古屋を支えるのが強固な守備。「チームとして(組織的に)堅いというのはありますけど、一人一人、ハードワークが求められて守備の強度が高い。だから強い」と長谷川グランパスを分析。「前線も強力な選手がそろっているので球際のところなど負けないように。全てのポジションで局面、局面の戦いが大事になると思います」と力を込めた。
堅守をこじ開けるために井手口の〝飛び道具〟は武器になる。天皇杯でもゴールこそならなかったが、持ち味のミドルシュートを積極的に放った。「シュートを打っても上に外れちゃっているので枠に収めていけるようにしていきたい」。もともと、試合に出れば出るほど調子を上げていくタイプ。「タイミングよく攻撃に参加するところだったり守備の強度だったりは足りないなと自分が一番感じているので、もっと強度を高くやりたい」と力を込めた。