まだまだいる未招集の実力者! Jリーグ&海外組で「日本代表に呼ぶべき選手」は誰〈dot.〉

 海外組としては、オランダで覚醒した斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)を是非とも招集してもらいたい。2001年8月10日生まれの21歳。左サイドを主戦場に鋭いドリブル突破が武器のアタッカー。横浜FCで2018年7月に16歳でトップデビューを果たし、同学年の久保建英と並び称された逸材だ。2020年11月に海外移籍して以降、苦悩の時間を過ごしたが、ベルギーからオランダにレンタル移籍した今季は、エールディビジ28試合出場で7ゴール5アシストと、持てる才能通りの働きを披露した。鈴木唯人(ストラスブール)、藤田譲瑠チマ(横浜FM)らと同じくパリ五輪世代だが、早めにA代表で試す価値があるはずだ。

その他、FWでは大迫勇也(神戸)、鈴木優磨(鹿島)、武藤嘉紀(神戸)の実績組3人は、現在も間違いなく日本人トップレベルの実力を持つ選手たちであり、招集すればすぐにでも結果を残せるはず。中盤では24歳の伊藤敦樹(浦和)、渡辺皓太(横浜FM)、22歳の佐野海舟(鹿島)、20歳の松木玖生(FC東京)らが新たな招集候補に入ってくる。Jリーグで結果を残している選手をすぐに代表に招集することで、日本のサッカー界全体を活性化させる役割も代表チームにはある。若手の発掘も重要だが、30歳となった大島僚太(川崎)など、ベテラン勢の中にもまだまだ働ける選手は多くおり、可能性を閉ざすことなく試してもらいたい。

ひと昔前に比べて、国内外を含めて代表レベルでプレーできる日本人選手の数は間違いなく増えた。だが、それが森保ジャパンの強化、選手層アップにそのまま繋がっているかと問われれば“NO”だろう。2026年のW杯までは、まだまだ時間がある。それまでは積極的に新戦力を発掘し、招集した選手は恐れることなくピッチに送り出してもらいたい。(文・三和直樹)

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