古橋弾でセルティック3冠 公式戦34ゴール目「本当に幸せで充実したシーズン」トットナム移籍浮上

◇スコットランド杯決勝 セルティック3-1インパネス(2023年6月3日 グラスゴー)

スコットランド杯決勝が3日に行われ、セルティックが2部インバネスを3―1で下して3季ぶり41度目の優勝を果たし、リーグ戦とリーグ杯を合わせた3冠を達成した。公式戦34点目となる先制点で貢献した古橋亨梧(28)にはトットナム移籍が浮上。前田大然(25)は前半限りで退き、旗手怜央(25)は後半31分までプレー。岩田智輝(26)はフル出場した。

シーズン最後の公式戦で古橋が力を見せつけた。前半38分に右からの折り返しに「あのような場面で決めることを意識してやってきた」と相手より早く反応して先制点。7日前に痛めた影響を感じさせない右足で決めた。

優勝への流れを呼び込む一撃。しかし、活躍したのはこの日だけではない。加入1年目で2冠だった昨季は負傷による長期離脱も味わったが、今季は1年を通して34ゴールを積み上げて3冠を支え「本当に幸せで充実したシーズン」と笑った。

高い決定力は注目を集め、英紙サンはポステコグルー監督招へいに動いているイングランドの強豪トットナムが古橋獲得に最高3000万ポンド(約52億円)の移籍金を準備していると報じた。W杯出場は逃したものの、リーグ得点王やMVPに輝く活躍で日本代表復帰を勝ち取った。「呼んでもらっただけでも感謝。結果を出して恩返ししたい」。今月の親善試合で成長した姿を見せつけ、代表での地位と移籍市場での価値をさらに高めていく。

≪J最多は41得点≫古橋の今季公式戦34得点の内訳はリーグ戦27点、リーグ杯3点、スコットランド杯4点。日本人の欧州シーズン公式戦ではこれまで16~17年にスイス1部ヤングボーイズからベルギー1部ヘントに移籍したFW久保裕也の23点が最多で、今季は上田も23点を挙げた。日本では、98年磐田FW中山雅史と05年G大阪FWアラウージョの41得点がある。

https://www.sponichi.co.jp/

Share Button