新潟 下位に弱い 5連敗中最下位G大阪に敗戦
◇明治安田生命J1第15節 新潟1-3G大阪(2023年5月28日 デンカS)
J1新潟は、ホームでG大阪に1―3で敗れ、今季3度目の連敗を喫した。立ち上がりの前半2分に先制点を許すと、44分にも追加点を奪われ前半だけで2失点。後半3分にCKからDF舞行龍ジェームズ(34)の今季初ゴールで反撃したが、11分に3点目を奪われた。順位は13位と変わらなかった。
5連敗中だった最下位・G大阪に3失点した末に敗戦。試合後はサポーターからブーイングを浴びた。松橋監督は「難しい。情けないというか、残念なゲームだった」。いつもは試合後に理路整然と試合を振り返る指揮官が、言葉少なに振り返った。そこに悔しさがにじんでいた。
出はなをくじかれた。開始2分。自陣深くでDF千葉がFWジェバリにボールを奪われ最後はMF倉田に決められた。さらに44分にも失点し、0―2で前半を終了。後半3分にMF高木の左CKをDF舞行龍が頭で合わせて反撃したが、11分にも失点し、追いつくことができなかった。
舞行龍は「失点したのが早い段階だったので慌てなくていいのに、2失点して難しくなってしまった。3失点しても4点取れるようにならないと」と悔しさをあらわにした。シュート数はG大阪の9本に対し、倍の18本を打ちながら決めきれない。「ここ数試合、なかなかいい形で点が取れていない。チーム全体の質を高めていかないといけない。自分たちのスタイルにこだわらずに勝ち点3を取ることが大事」と口にした。
試合後のロッカールームはさすがに暗い雰囲気だったという。舞行龍は「2、3人で失点の場面を(映像で)見返したけど、1失点目のカバーや3失点目も自分がカバーできたと思うので責任を感じている」と反省しきり。古巣との対戦で「いつも以上に気合が入っていた」というボランチ高も「ああいうミスが出たら勝てない。もっと厳しく言い合っていかないといけない」と厳しい表情を浮かべた。
これまで対戦時に最下位だった横浜FC(●0―1)、16位だった柏(△0―0)、そしてこの日のG大阪と下位に苦しむチームに勝てていない。高は「こうやって結果が出ないのは何かが足りないからだと思う。一人一人が責任を持ってその何かを変えていかないといけない」。次節の相手も17位の湘南だ。