ガンバ大阪「応援ボイコット」主導者とチームが話し合い“涙の美談”に 一般サポーターは猛反発「あまりにも自分勝手」
《ここ数年の低迷および今シーズンのこれまでの結果/姿勢に対してクラブへ抗議の意を示す為、本日の試合は試合前から90分を通して応援をしないことを決定致しました。》
《ガンバ大阪のゴール裏で応援をしているグループの集まり》と自己紹介する「ガンバ大阪サポーター連合」が、5月20日のJ1リーグ第14節の対横浜F・マリノス戦の試合前、このようなツイートを投稿し、物議を醸した。
「ガンバ大阪は、5月14日におこなわれた前節の浦和レッズ戦で逆転負けして4連敗しており、J2自動降格圏内である最下位に転落。浦和サポーターからの『J2大阪』コールに手拍子で応えるほどに、ガンバサポーターは失望していたのです」(スポーツライター)
冒頭のツイートには、21日現在で1200件近くのリプライが寄せられているが、《苦しいときこそ応援を》《応援あってのガンバやのに》といった、批判の声が多い。しかし、サポーター連合は宣言どおりボイコットを強行。ゴール裏で腕組みし、応援することなく試合を観戦した。
「結局、この日も横浜に0-2で破れ、25年ぶりとなる5連敗を喫しました。ガンバ大阪は試合後、社長名で『皆さまには多大なるご心配をおかけしておりますこと、心より深くお詫び申し上げます』と、成績不振を謝罪する文書を公表しました」(同前)
サポーター連合は、試合後にダニエル・ポヤトス監督や、ベンチ入りメンバー全員と話し合いの場を持った。5月21日付の「スポーツニッポン」によれば、サポーター連合からは「俺たちは見捨てへん!」「ここからはい上がろう!」などの声があがったという。
主将の宇佐美貴史は「見捨てないと言ってくれた」と涙を浮かべたといい、この騒動は“美談”として一件落着したかにみえた。しかし、ボイコットを求められ、そのうえ選手たちとの輪に入れなかった一般サポーターからは、冷ややかな声がネット上に多数投稿されている。
《ボイコットに賛同しなかったガンバサポたちが試合後に選手たちと熱いやり取りを交わしたものとばかり思ってたから…(震え声)》
《「連合は応援ボイコットしてる中で応援してくれてありがとう」って他の一般サポに握手してるんじゃないの?》
《周りには応援するなと言って 話し合いだけ参加して 選手と握手して 満足して あまりにも自分勝手だよなー 今後応援をボイコットするんじゃなくて ガンバサポーター連合のコールにボイコットする人が出てくるだろうな》
《ボイコットしといて「見捨てねぇ」は無いだろ。見捨ててんじゃん。》
この日の試合では、一般のサポーターからは自然と応援の声があがったという。チームが低迷するあまり、過激な一部の声にしか耳を傾けられなくなっているとしたら、不幸なことではないか。