J1最下位でサポ応援拒否のG大阪、10人の相手崩せず5連敗…横浜FMは“イメチェン”西村先制ヘッド&永戸スーパーFK弾で2位浮上!!
[5.20 J1第14節 G大阪 0-2 横浜FM パナスタ]
J1リーグは20日、第14節を各地で行い、横浜F・マリノスがガンバ大阪を2-0で破った。前半にFW西村拓真が先制点を決めると、後半に退場者を出しながらもDF永戸勝也の豪快FK弾で追加点。最下位18位に沈むG大阪は5連敗で、残留圏内17位との勝ち点差が4に広がった。
ここまで4連敗中で6戦勝ちなしのG大阪は試合前、サポーター連合が「ここ数年の低迷および今シーズンのこれまでの結果/姿勢に対してクラブへ抗議の意を示す為、本日の試合は試合前から90分を通して応援をしないことを決定致しました」との声明を発表。集合応援は行わず、自主的な声援が響く異例のホームゲームとなった。
そんなG大阪は前節の浦和戦(●1-3)から先発4人を変更。DF佐藤瑶大が今季リーグ戦初出場、MF倉田秋が初先発を果たした他、MFネタ・ラヴィとMF石毛秀樹も復帰した。対する横浜FMはGK一森純がメンバーを外れ、GK飯倉大樹が復帰後初先発で今季初出場。MF喜田拓也も3試合ぶりに先発復帰した。
立ち上がりはサポーターからの厳しい対応を意地に変えたG大阪が主導権を握った。前線のFWネタ・ラヴィにボールを集めながら相手のサイド裏を執拗に狙うと、前半6分に決定機。MFファン・アラーノのスルーパスに抜け出したジェバリが飛び出した飯倉との駆け引きを制し、右足でゴールに流し込んだ。だが、これはオフサイド。ゴールは認められなかった。
その後もG大阪が激しいプレッシングと積極的なフリーランニングで前に出ていくが、横浜FMも徐々にペースを取り戻す。すると前半37分、永戸勝也がインスイングの右CKをゴール前に送り込むと、合わせたのは茶髪にイメージチェンジを図った西村拓真。豪快なヘディングシュートでネットを揺らし、劣勢だった横浜FMが先制した。
それでも後半もG大阪が随所で良さを見せ、開始4分にはアラーノがDF畠中槙之輔の足裏タックルを足首に受け、激しく転倒。木村博之主審は一度ファウルを取らなかったが、VARが介入した末、オンフィールドレビューを行った。だが、木村主審は警告相当のプレーだったと判断。畠中にイエローカードを提示した。
G大阪は後半11分、左サイドを突破したジェバリのクロスが横浜FMのDFエドゥアルドの身体に直撃した後、ボールは腕にも当たったが、VARチェックでノーファウル。それでも同14分、倉田が相手にプレッシングをかけた際、DF松原健の腕が顔面に当たったとして、松原には2枚目のイエローカードが出され、退場処分が下された。
10人になった横浜FMは後半18分、FWヤン・マテウスに代わってDF上島拓巳を投入し、4-4-1で布陣を構え直す。対するG大阪は徐々に押し込めるようになると、同29分に倉田と石毛に代わって宇佐美とMF福田湧矢を投入。横浜FMもそのタイミングで交代を行い、西村とFWエウベルを下げてMF藤田譲瑠チマとMFマルコス・ジュニオールを入れた。
すると後半34分、次に試合を動かしたのも横浜FMだった。カウンターからFWアンデルソン・ロペスが敵陣に仕掛け、宇佐美のファウルを誘ってゴール右斜め前30m強の位置でFKを獲得すると、キッカーは永戸。果敢に左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左上に向かい、GK東口順昭も触れずにゴールネットに突き刺さった。永戸は加入2年目での初ゴールとなった。
そのまま試合はタイムアップ。横浜FMが2試合ぶりの白星を挙げ、2位に浮上した一方、G大阪は5連敗で最下位に沈んでいる。