G大阪 浦和に逆転負け 最下位転落 ポヤトス監督「順位は気にしないようにしているが…」
◇明治安田生命J1リーグ第13節 G大阪1―3浦和(2023年5月14日 埼玉)
明治安田生命J1リーグはJリーグ30周年記念マッチ5試合が各地で行われ、30年前の開幕節と同じカードでG大阪は浦和に1―3で逆転負けした。オリジナル10対決で屈辱にまみれてリーグ戦4連敗。最下位で、きょう15日「Jリーグの日」を迎える。30年前と同じ、もう一つのカードは鹿島が名古屋に2―0で勝利した。
アウェー席に陣取るサポーターから怒号が響き渡る。G大阪は今季ワーストの4連敗。93年5月15日に開幕したJリーグの30周年を祝う今節で最下位へ転落した。ポヤトス監督は「順位は気にしないようにしているが、どうしても目に入る。見れば悔しさや怒り、悲しさが出てくる。それを糧に耐えて、続けていくしかない」と力なく話した。
怒りの矛先は判定に向いた。チュニジア代表FWジェバリの今季2得点目で先制点を奪ったが、前半終了間際にDF半田のハンドを取られてPK。さらに後半9分に逆転される直前には、いったんゴールキックになった判定がCKに変更された。「今も全く理解できないPKがあった。CKも理由が分からない」と指揮官。微妙な判定に不満をぶちまけたものの、ある選手は「それを跳ね返す力がないと勝っていけない」と、状況に左右され前向きに取り組めない現状の弱さを指摘した。
93年5月の開幕節は劣勢に立たされる時間が長くてもMF和田昌裕(現G大阪取締役)の一発で勝利した。今回は勝利どころか、浮上の兆しすら見えない。それでも低迷し、当時の川淵三郎チェアマンから「消えてなくなれ」と叱責(しっせき)されたリーグ黎明(れいめい)期に戻るわけにはいかない。(飯間 健)