浦和スコルジャ監督「勝利に飢えたハングリーな状態を作らないと」 ACL優勝後の初白星狙う
浦和のマチェイ・スコルジャ監督(51)が12日、オンライン取材に応じ、14日のホーム・G大阪戦(埼玉)にむけて意気込みを語った。
6日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で史上最多3度目の優勝を達成した。「非常に光栄。すごくうれしいことだ」と話した一方で、「チームをここまで導いたのは私ではない。リカルド(ロドリゲス)監督が決勝に導いてくれた。私は決勝で勝ったということだけだ」。新旧監督の2人で勝ち取った優勝であることを強調した。
だが、リーグ再開初戦の10日・鳥栖戦は0―2で敗れ、白星で飾れなかった。先発変更は4人のみ。試合後、指揮官は「より多くの選手を入れ替えていればよかった」と反省を口にしていた。中3日で臨むG大阪戦にむけて「重要なのは正しいスタメンを選ぶこと。身体的、メンタル的な疲労やケガを考慮した上で、明日(13日)スタメンを決めたい」と話した。
G大阪については「まずはポゼッション率。しっかりボールがキープでき、Jリーグでも1位です。相手のビルドアップも分析してるので、簡単に我々の自陣内でプレーはさせません。しっかりハイプレスをかけてゲームコントロールしたい」と力を込めた。
スコルジャ監督は当初からACL決勝までメンバーをある程度固定し、その後は変化を加えていく方針を示していた。「決勝が終わったので、これからはチームにより変化をもたらしやすい状況になった。コーチとも話し、例えばシステムもいろんなアイデアが出てる。今後試していくが、結果を残さないといけないということは忘れないようにしたい」と語った。
アジア制覇で燃え尽きることなく、06年以来のJ1制覇へ強い気持ちで臨むことが求められる。同監督は「勝利に飢えたハングリーな状態を作り出さないといけない。ピークに達することは難しいが、ピークに居続けることの方が難しいと、選手に繰り返し言っている。監督としてチームを観察し、チームが受け身にならないように、気を抜いたりしないようにする難しい仕事をしないといけない」と気を引き締めた。