稲垣の決勝点を守り切った名古屋が4試合ぶり勝利! G大阪は終盤の猛攻実らず5戦未勝利【明治安田J1第12節】
6日、明治安田生命J1リーグ第12節の名古屋グランパスvsガンバ大阪が豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋が1-0で勝利を収めた。
前節のヴィッセル神戸戦では、2点を先行されながらも後半アディショナルタイムに追いつき、値千金の勝ち点1を手にした3位の名古屋。直近3試合は全てドローのためそろそろ勝利が欲しいところだが、連戦ということもありキャスパー・ユンカーなど4選手がスタメンから外れた。
一方、17位と苦しむG大阪はセレッソ大阪との“大阪ダービー“を1-2で落とし、2連敗を喫している。三浦、宇佐美がベンチスタートとなったが、それ以外はC大阪戦からメンバーを変更せずに臨んだ。
序盤は両チームともにセットプレーからゴールに迫った。4分、G大阪は右サイドで得たFKのキッカーを石毛が務めると、ニアへのクロスに半田が反応。シュートはわずかに枠を外れた。
対する名古屋は8分、右サイドのFKからマテウスが左足でライナー性のボールをゴール前に送ると酒井が頭で合わせたが、こちらも枠を捉えられなかった。
名古屋は和泉が、G大阪は食野が良い形からシュートを放つが、これも枠内に飛ばすことはできず。押し気味の名古屋は27分にマテウスの精度の高いCKからG大阪ゴールを狙うが、頭で合わせた中谷はうまくミートすることができなかった。
すると37分、流れの中から名古屋が大きなチャンスを作る。稲垣が右サイドからクロスを上げると大外にいた森下が右足でダイレクトシュート。ただ、このシュートはクロスバーを越えてしまい、先制点とはならなかった。
ゴールレスのまま迎えた後半、先に動いたのは名古屋だった。右ウイングバックの内田に代えて永井を投入。すると直後の47分、相手陣内でボールを奪った名古屋は長澤、永井、稲垣、酒井とワンタッチで繋ぎ、エリア内に侵入した酒井がシュート。酒井がボールを受けた位置がオフサイドの判定となったが良い攻撃の形を見せた。
その後もマテウスのCKから酒井が惜しいヘディングシュートを放つなどゴールまであと一歩に迫る名古屋は、ユンカー、米本を投入し攻勢を強める。耐えるG大阪も機を見て攻撃に転じ、58分には半田が個人でシュートまで持ち込む。カットインから左足で放ったシュートは惜しくも枠の左に外れた。
こう着状態が続く中、均衡が破れたのは67分。名古屋がついに先制に成功する。藤井が右サイド高い位置でボールを受けると、エリア内で相手DFと1対1に。駆け引きに勝ってグラウンダーの速いクロスを入れると、これにユンカーが反応。シュートは打てなかったが、G大阪はクリアできず、最後は稲垣がボールを押し込んだ。
ビハインドとなったG大阪は宇佐美、鈴木、山本をピッチに送り出す。72分にはその宇佐美のCKからネタ・ラヴィがシュートを放つがこれは枠を大きく外れた。
名古屋が1点をリードしたまま試合は最終盤に突入。同点に追いつきたいG大阪が攻め立てるが、名古屋も必死に耐える。
後半アディショナルタイムにはネタ・ラヴィのミドルシュートが名古屋ゴールを捉えるが、GKランゲラックが目一杯手を伸ばしてファインセーブ。G大阪の猛攻は最後まで実らないまま試合終了のホイッスルが鳴り、名古屋が4試合ぶりの勝利を手にした。敗れたG大阪はこれで3連敗となった。
名古屋グランパス 1-0 ガンバ大阪
【名古屋】
稲垣祥(後22)