[関西]C大阪、神戸からオファー…G大阪Y出身桃山学院大DF奥田勇斗「自分自身も想定していなかった」未来

[5.4 関西学生L1部第4節 関西大3-0桃山学院大 三木総合防災公園陸上競技場]

桃山学院大が開幕4連敗を喫した。ゲームキャプテンとして出場したDF奥田勇斗(4年=G大阪ユース/C大阪内定)は、前半を右SBでプレー。後半は「練習でも取り入れていなかった」というボランチに入って奮闘したが、勝利に導くことは出来なかった。

ただ「徐々にやろうとしていることも出来てきている」と前向きに話すと、「メンタルが下がり気味なので、意識して声をかけるようにしていこうと思います」と顔を上げ、立て直しを誓った。

■C大阪入団内定 「自分自身も想定していなかった」未来になった。奥田は中学、高校とガンバ大阪の下部組織でプレー。19年には当時G大阪U-23が参戦していたJ3にも出場すると、藤枝戦で“J初ゴール”を記録するなど、8試合に出場した。トップ昇格こそ叶わなかったが、大学進学後もG大阪を意識しながらJリーガーになることを目指してきた。

ただ昨年は関西2部を戦いながらも全日本大学選抜に選出されるほど、大学サッカー界屈指のSBに成長した奥田に先に関心を持ったのは、奇しくもG大阪と同じ関西に拠点を置く2チームだった。セレッソ大阪は練習参加のみだったが、ヴィッセル神戸では練習試合にも出場した。そして間もなくして両チームから獲得のオファーが届くことになる。

しかしG大阪にも動きがなかったわけではない。

「ユースでプロに上がれなくて、悔しい思いをして、大学で強くなってプロを目指そうと思っていたけど、まずは6年お世話になったガンバに戻るつもりでサッカーを頑張ってきました。セレッソとヴィッセルから話が来た時も、その時はガンバに戻れる可能性というか、練習に行く予定があったので、ちょっと待ってもらっていいですかと伝えていました」

ただG大阪からは練習に行く前に、補強ポイントでなかったことなど総合的な判断があり、このタイミングで獲得できないと説明があったという。

C大阪と神戸で選ぶことになった奥田だが、「ガンバの話がなくなった時点ではもう決めていた」という。決め手は「チームコンセプトや雰囲気」。SBとしてプレーするイメージがすんなりとついたことで、C大阪に入団することを決めた。「大学に入ってプロを目指していたけど、セレッソに行くとは思っていなかった。でもプロはどこに行っても争いはあるし、自分の持ち味を出せるところはこのチームだなと思ったので、選ばせてもらいました」。

「贅沢で恵まれているな」と思った悩みから解放された奥田。特別指定選手としての登録も済ませているが、「大学でまだやることはある」とまずは大学での活動に専念する話になっているという。そして来年には必ず即戦力としてプレーする。特長のあるビルドアップに磨きをかけることで個人の成長を促すとともに、チームとしても結果を残してみせる。

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