名選手、名監督にあらず。Jリーグ、大失敗したレジェンド監督(4)なぜ? リーダー性、頭脳、経験…。全部あっても失敗したのは?
サッカー選手として優れているからといって、指導者として優れているかは分からない。現役時代に卓越した戦術眼が評価されていた選手であっても、チームをまとめるのは別の仕事である場合もある。今回は監督としては大きな成功を収められなかった元Jリーガーを紹介する。
生年月日:1977年2月7日
監督としてのJ1戦績:95試合43勝23分29敗
元日本代表主将の宮本恒靖は、選手として偉大だったが、監督としてはガンバ大阪に大きなものをもたらせなかった。
ガンバ大阪の下部組織で育ってプロになった宮本は、2006年にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに移籍して欧州を経験。2009年の帰国後はヴィッセル神戸でプレーし、2011年にスパイクを脱いだ。日本代表としてはワールドカップに2度出場。U-17代表から全てのカテゴリーでキャプテンを務めた偉大な選手だ。
現役引退後は2016年にガンバ大阪のユースを率いることになり、2018シーズン途中からトップチームの監督に就任。だが、充実した戦力を擁しながらもなかなか結果は出ず。2021シーズン、第10節まで1勝4分け5敗と低迷したことを受けて、5月に解任された。
日本人の元プロ選手としては初のFIFAマスター卒業生となった宮本は、頭脳明晰で知られている。そのレジェンドは昨年3月から日本サッカー協会の理事に就任。監督という現場よりも内部の方が適任かもしれない。