【G大阪】いまだ1勝で17位もポヤトス体制維持 指揮官6日名古屋戦へ「試合数は残っている」
開幕から不振が続くガンバ大阪は4日、ダニエル・ポヤトス監督(44)の指揮の下、大阪・吹田市内で練習を再スタートさせた。この日は一般公開され、100人以上のサポーターが集まった。
前日は通算60度目の大阪ダービーに臨み、試合終了間際の失点で痛恨の敗戦。開幕1勝4分け6敗の17位で、最下位横浜FCには勝ち点1差に迫られ、16位柏とは同3差に広がった。
C大阪戦後に「今後もブレずに支えたい」と、ポヤトス体制の維持を明言した小野忠史社長(61)が、この日の練習も視察。改めてクラブ一丸となって今後に臨む姿勢をにじませた。
練習後、取材に対応したスペイン人指揮官は、自分たちが置かれた状況についてコメントした。
「順位はもちろん心配はしているが、一方でまだ試合数はかなり残っている(残り23試合)。中位にいても下位に落ちていくことはある。逆に自分たちが上位にいくための試合数も残っている。今は冷静さを保ちながらやっていきたい」
ボールを保持し、敵陣で試合を運びながらも決定力を欠き、一瞬のスキやミスで失点を繰り返してきた。C大阪戦も今季の典型的なパターンで敗れ、開幕から11試合でいまだ1勝と苦しんでいる。最近4試合で1分け3敗だ。
チームの課題を問われると、ポヤトス監督は真っ先に「守備」を挙げた。総失点24は、横浜FCの27に次いで多い。「よくはなっているが、アグレッシブさが足りていない。守備をしっかり改善するのは必要不可欠だ」と指摘した。
G大阪では成績不振で、昨年まで2年連続でシーズン中の監督交代が起きている。今季も残留争いに巻き込まれているが、ポヤトス監督の目指す攻撃的なスタイルは、クラブと二人三脚で進めてきたものであり、現体制を維持して不振脱却を図る。次節6日は、中2日で3位名古屋とのアウェー戦に臨む。