【C大阪】FW加藤陸次樹の劇的弾で60回目の大阪ダービー勝利
<明治安田生命J1:C大阪2-1G大阪>◇第11節◇3日◇パナスタ
チケット完売で3万4517人の観客が見守った白熱の大阪ダービーは、セレッソ大阪が敵地で劇的勝利した。
立ち上がりからペースを握ったのは、G大阪だった。FWイッサム・ジェバリと近い位置でプレーしたFW宇佐美貴史がスムーズな連係でゴールに迫り、そこにMFファン・アラーノ、MF食野亮太郎も効果的に絡んだ。前半6分にジェバリからのパスを受けた宇佐美が抜け出し、同7分には中央の宇佐美からのパスを受けた食野がペナルティーエリア内で突破を仕掛ける。同23分には、食野の突破で得た左サイドからのFKを宇佐美が左ポストに当てるなど、スタンドを沸かせた。
しかし、DFマテイ・ヨニッチを中心に危険な場面を防いでいたC大阪が、1本の好機を逃さず、先制する。同28分、右サイドを攻め上がったDF松田陸のクロスを、ゴール前に走り込んだFWレオ・セアラが頭でゴール左にたたき込む。アウェーのC大阪が先手を取った。
後半もG大阪がボールを持ち、C大阪が中央を固めながらカウンターを狙う展開で始まると、早い時間帯にG大阪が同点に追い付く。
後半11分、ペナルティーエリア左脇に走り込んでパスを受けた宇佐美が、ゴール前マイナス方向のラストパス。これをジェバリがスルーし、後方から走り込んだMFAダワンが右足インサイドで丁寧にゴール左に流し込んでネットを揺らした。
その後も積極的にゴール前に送ったG大阪は、同32分にMFネタ・ラビ、同43分にJアラーノがシュートを放ったが、得点はならず。
再びスコアが動いたのは、同点で終わるかと思われた終盤。同45分、C大阪はカウンターのチャンスに途中出場のFW北野颯太が中央で運び、左サイドを駆け上がったDF山中亮輔へ。受けた山中が狙いすましたクロスボールを送ると、ファーサイドで待ったFW加藤陸次樹が、フリーでヘディングを決めた。狙いのカウンターがはまり、最後は5バックにして守り切った。
交代選手が結果を出したC大阪が、2-1で通算60回目となる節目のライバル決戦を制した。