強い鹿島が復活! G大阪に4-0で圧勝し昨年8月以来のホーム白星、途中出場の土居聖真が2分間で2ゴール【明治安田J1第10節】

29日、明治安田生命J1リーグ第10節の鹿島アントラーズvsガンバ大阪が県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が4-0で勝利を収めた。

【動画】試合を決めた土居聖真の2分間で2ゴール!

ともにJリーグを代表する名門クラブながら、今シーズンは第9節を終えて下位に沈む鹿島とG大阪。前節の鹿島はアウェイでアルビレックス新潟に勝利し、連敗をなんとか「4」で止めたが、対するG大阪はホームで最下位の横浜FCを圧倒的に攻め込みながらも1-1のドローに終わっている。

鹿島は新潟戦で今シーズン初ゴールをマークした垣田が2試合連続でスタメン11人に名を連ねる。G大阪はファン・アラーノが古巣対戦となり、第8節の京都サンガF.C.戦で退場処分を受けていたクォン・ギョンウォンがリーグ戦2試合ぶりの出場となった。

鹿島が今シーズンのホーム初白星を、G大阪がアウェイ初白星を目指すなか、立ち上がりはロングボールと前線からの積極的なプレスで押し込んだ鹿島のペース。4分は鈴木優がボックス右から左足シュートを放ったが、必死に足を伸ばしたG大阪のクォン・ギョンウォンにブロックされた。

立ち上がりの劣勢を凌いだG大阪は徐々に鹿島陣内でポゼッションを高めていく。それでも、バランスがとれた[4-4-2]のブロックで守る鹿島を崩すには至らず、最前線のイッサム・ジェバリが下りてきて起点となる場面も見られるが、パス回しのテンポはなかなか上がらない。

鹿島は30分に久々のチャンス。右サイドからの広瀬のクロスをボックス左で胸トラップした仲間が右足ボレーを放ったが、芯を捉えきれなかったシュートはゴール右へと大きく外れた。

ここまで決定機のないG大阪は鋭い守備からチャンスを生む。38分、ダワンがピッチ中央で鹿島のビルドアップをインターセプトすると、ジェバリとの素早いワンツーからボックス手前右で右足を振り抜く。ややアウト回転がかかったシュートはわずかにゴール右へと外れた。

直後の40分にも惜しいシーン。ハーフスペースでボールを受けた宇佐美からジェバリへボールが渡ると、ジェバリは鹿島の選手4人に囲まれながらもボックス中央から左足シュートを放つ。こちらは鹿島のGK早川のビッグセーブに阻まれた。

0-0で折り返した後半、48分に鹿島が先制する。左CKのチャンスに樋口がインスイングのクロスを供給すると、ゴール前の密集の頭上を越え、ボールはボックス右の仲間のもとへ。仲間がワンバウンドで左足ボレーを放つと、G大阪のGK谷の右手をかすめてゴール左に吸い込まれた。

1点を追いかける立場となったG大阪は56分に最初の選手交代としてダワンを下げ、山本理を投入する。しかし、なかなかボールを前へ運べない時間が続くと、鹿島に2点目を許してしまう。

64分、鹿島は自陣でボールを奪取すると、ライン間でパスを受けた鈴木優、ディエゴ・ピトゥカを経由し、右サイドをスプリントした名古へ展開。名古がボックス右からクロスを上げたところに鈴木優が飛び込み、強烈なヘディング弾をネットに突き刺した。鈴木優は3試合連続ゴールとなった。

ビハインドが2点となったG大阪はたまらず鈴木武蔵を投入。投入からすぐの69分、ファン・アラーノのスルーパスに抜け出し、GK早川との1対1を迎えたが、肝心のシュートはゴール上へと大きく外してしまう。G大阪にとってはこの日初めて鹿島を崩した場面であり、千歳一隅の決定機だった。

2点をリードする鹿島はその後も主導権を握って試合を進めると、86分に試合を決定づける3点目。最終ラインの関川から左サイドの藤井へとパスが渡ると、藤井はドリブルで縦へ運びボックス左からゴール前へラストパスを送る。すると、これを途中出場の土居がGK谷の逆を突く巧みなシュートをゴール左に流し込んだ。

今シーズン初ゴールで勢いに乗った土居は、1分後の87分にもゴールをゲット。安西のパスをペナルティアーク付近で受けると、利き足の右に持ちかえ、ボックス手前から低い弾道のミドルシュートをゴール左に突き刺した。

土居の2ゴールで試合を決めた鹿島。終わってみれば後半の4発で4-0と圧勝。ゴールデンウィーク初日に観衆2万525人を集めたなか、嬉しい今シーズンのホーム初白星&初連勝となった。なお、ホームゲームの勝利は、昨年8月14日のアビスパ福岡戦以来となる。

鹿島アントラーズ 4-0 ガンバ大阪

【鹿島】

仲間隼斗(後3)

鈴木優磨(後19)

土居聖真(後41、42)

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