丸4年招集なし…宇佐美貴史が日本代表への思いを激白!「何歳になろうと変わらない」
自宅で観戦したカタールW杯はどう映ったのか
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第27回は、ガンバ大阪のFW宇佐美貴史だ。
【動画】「相変わらずシュートがうめぇ」ガンバ主将・宇佐美の冷静フィニッシュ!
前編ではG大阪の現状やバイタルエリアの攻略などを語ってもらった。後編となる本稿では“代表”について訊いた。
宇佐美はプラチナ世代の一員として、各年代の日本代表で活躍。A代表からは19歳で初招集を受け、ロシア・ワールドカップ(W杯)の舞台にも立った。しかし、現在は2019年3月を最後に、丸4年代表から遠ざかっている。
5月6日には31歳となる。ベテランに足を踏み入れた宇佐美が抱く、「日の丸への思い」とは。そして自宅で観戦したカタールW杯はどう映ったのか。胸の内に迫った。
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代表から目を切ってプレーしている選手なんていないと思います。それは何歳になろうと変わりません。代表にいる選手も、物凄くレベルが上がっていて、行けばかなり刺激がもらえる場所ですし、何歳になっても「選手として成長したい」「上手くなりたい」気持ちはあるので、そこに拍車をかけてくれる舞台だと思います。もちろんやりがいもあるし、一切目を切ることなくやっていきたいです。
Jリーグで結果を出したから、確実に呼ばれるという舞台ではなくなってきていますが、選ばれるためには絶対的に結果が必要です。常に自分がやるべきことをしっかりやっていくなかで、もちろん狙っていきたい舞台ではあります。
カタール・ワールドカップで日本は相手に引けを取っていなかったと思いますし、普段から高いレベルでプレーしている選手たちが、個で打開していくシーンが非常に多かった印象です。純粋に選ばれていない立場として見ている分には凄いなと思いましたね。スペインやドイツと戦ってしっかり勝ち切ったあたりもそうですし、たくさんの刺激をもらいましたね。
「やっぱりメッシが凄かった」
世界を見渡せば、やっぱり(リオネル・)メッシが凄かったなと。1人自由を与えられて、ほぼ守備もしないみたいなスタイルを選ぶチームが減っているなかで、アルゼンチンとフランスの決勝では、メッシと、(キリアン・)エムバペ、両チームともにそういうスペシャルな選手がいて、時代を遡っていっているような感じがして、見ていて爽快でした。
試合の中で一瞬現われて一瞬仕事をするような。ワールドカップの舞台でもこれができちゃうんだ、「やっぱりメッシ凄いな」と思いながら見ていましたね。
ただ優勝はブラジルだと思っていましたね。完成度も非常に高いし、やっぱりメンバーが凄い。キーパーにまずエデルソンとアリソン(・ベッカー)がいて、ボランチのところも「ファビーニョ出れてないの?」とか。半端じゃない。
ブラジル代表に入ってない、招集外のメンバーで別のチームを作ったとしても、ワールドカップでベスト8、ベスト4まで全然行くんやろなというくらいの選手層があるので、ブラジルに優勝してほしいなというか、ブラジルなのかなと思っていましたね。準々決勝で早々に消えましたけど。あのメンバーでも勝てないんだと、けっこう衝撃でしたね。