内田篤人氏が考える浦和ACL制覇の“カギ”とは? 自身の経験から分析「ホームで勝てたのが大きかった」

「内田篤人のFOOTBALL TIME」で浦和のACL決勝について言及

J1の浦和レッズは4月29日と5月6日に、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でサウジアラビア1部アル・ヒラルと対戦する。過去に2度のACL制覇を成し遂げている浦和の戦いぶりに注目が集まるが、元日本代表DF内田篤人氏は、自身がMCを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、アジア制覇の意義を口にした。

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過去に日本勢としては浦和(2007年、2017年)、ガンバ大阪(2008年)、そして内田氏の古巣でもある鹿島アントラーズ(2018年)が、ACLのタイトルを獲得している。

内田氏は「僕がJリーグのクラブに入団した時よりも、ACLの価値はだんだん上がってきたなと思う。最初は『いや、結構遠いですよね』『韓国遠征きついですよね』『Jリーグの真っ只中なのに』という声があり、ACLの価値がそんなに高くなかった。でも、Jリーグに戻ってきてからは、ACLに懸ける思いが強かった」と、年を追うごとに価値が高まっていることを強調した。

2018年には内田氏も、鹿島の一員としてACL初制覇に貢献。決勝のピッチには立てなかったが、準決勝でゴールを挙げる活躍で、常勝軍団に欠けていたアジア大陸のタイトルをもたらした。

この時を振り返り、「ガンバとレッズが獲っていて鹿島が獲っていないのは、選手も、スタッフも、鹿島ファミリー全員が気にしていて、獲りたいなというところがあった。毎年、チャンスがあるわけではない。(小笠原)満男さんが最後の年に獲れた。あの曽ケ端(準)さんが泣くんだもん。ガッちゃんが」と懐かしそうに語った。

この年の鹿島は、決勝でイランのペルセポリスと対戦し、ホームの初戦に2-0で勝利。第2戦はアウェーで0-0と引き分け、2試合合計2-0で優勝している。内田氏は「ホームで先に勝てたのが大きかった。2-0だったかな」と、初戦の重要性を口にした。

アジア制覇を成し遂げた鹿島は、FIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場。鹿島のレジェンドである元日本代表MF小笠原満男氏は、この大会時にチームメイトに引退を告げたのだという。「クラブW杯に出るじゃないですか。そこで満男さんが『これで辞めます』って言って、みんな『えっ?』みたいになった。俺は薄々感じていたというか、ちょっと聞いていた」と当時のエピソードを明かした。

そしてACL優勝直後の様子に話を戻し、「みんな泣いていた。(監督の大岩)剛さんも泣いていたかな。決勝に勝った時。それくらい価値がありますから」とアジア制覇の意義について語った。

浦和は4月29日にアウェーで第1戦を行い、5月6日にホームで第2戦を戦う。内田氏は「アウェーだろうな、勝負は。ホームでどっこいの環境で来られたら、あると思うな」と、初戦をカギに挙げた。浦和の3度目となるアジア制覇に大きな期待が懸かるファイナルとなる。

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