2008年のACLで大会MVPになった遠藤保仁を橋本英郎氏が回顧「ゲームの流れを変えてくれるプレーが大きかった」|AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー・ACLニュース】いよいよ幕を開けるアジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ決勝を前に、DAZNでは24日から5日間連続で過去にJリーグ勢が出場した決勝を『AFCチャンピオンズリーグファイナルRE-LIVE』として配信。2008年の決勝となったガンバ大阪対アデレード(オーストラリア)を、当時MFとして出場していた橋本英郎氏が振り返った。
4月30日、ついにアジア最強クラブを決めるACL決勝のファーストレグが幕を開ける。相対するのはアジア東地区を勝ち上がった浦和レッズと、アジア西地区を圧倒的な強さで勝ち上がってきた前回大会王者のアル・ヒラル(サウジアラビア)。両者の激突がどんなドラマを生み出すのか大いに注目される。
2007年に浦和がJリーグ勢として初めてACLを制した中、次にACL制覇を成し遂げたのはG大阪だった。2008年、逆転勝利を収めながら決勝トーナメントを勝ち上がったG大阪は、決勝でオーストラリアのアデレード・ユナイテッドFCと対戦。ホームで迎えたファーストレグは、FWルーカスのゴールで先制すると、43分にMF遠藤保仁のゴールで追加点を奪い、後半にはセットプレーからDF安田理大がゴールを奪って3-0で勝利した。ちなみに橋本氏は安田のトリッキーなジャンピングボレーに関しては「今だとサインプレーと思われるかもしれないけど、何も決めていない」と語り、遠藤のキックから引き出されたゴールだと明かした。
セカンドレグはビハインドを背負ったアデレードが前から来たものの、4分にうまく相手の隙を突いてルーカスが先制ゴールを奪取。このゴールには橋本氏も「決勝のセカンドレグは緊張感がすごいでしょうけど、あの1点で本当に楽になりました」と振り返った。その後、二川孝広のパスから再びルーカスが決め、試合の大勢を決めることに成功したG大阪は、そのままリードを保って2-0で勝利。トータルスコア5-0で勝利し、初優勝を手にした。
橋本氏は試合の中で遠藤について「頼もしい(選手)」と表現。その理由について自身の思いを明かした。
「ストレスを感じている時にそっと寄り添ってくれる。特にパスコースがなくなったとか、そういうシーンがあったとしてもすぐ横に付いてくれるんですよ。それで時間がすぐに作れますし、苦しい時にサポートの距離感や速さはすごかった。スピードある選手ではなかったと思います。だから走っていないと言われたりするんですけど、ずっとジョギングでも近くに来てくれる、先読みしてポジション取ってくれるので横に付いてくれる。パス交換がスムーズにいくのは相手選手を引き寄せてくれる(から)。(MF明神智和を含め)ポジションのバランスが崩れているようでお互いがポジションの穴を埋めることができていた」
また、大会MVPが遠藤になったことに関しては「1戦目の大事な2点目のゴールを決めてくれましたし、準決勝に浦和レッズとやった時も2試合目、0-1で負けている時にCK2本で逆転している。彼が2本アシストしていて、ゲームの流れを変えてくれるプレーが大きかったですね」と語り、遠藤の偉大さを口にしていた。