大きな目標へ一歩踏み出す G大阪内定の法大DF今野息吹、U-22初選出を「いい経験」で終わらせない【関東大学サッカー】

◇関東大学サッカー「旬の男たち」

来季からのG大阪入りが内定している法大の左サイドバックが、「意識していました」という大きな目標への最初の一歩を踏み出した。来年のパリ五輪に出場してメダル獲得を狙う、U―22日本代表に初選出された今野息吹(いぶき、4年・三菱養和SCユース)だ。スピードとスタミナを生かしたドリブル突破やオーバーラップを得意とする馬力自慢のレフティーは、3月のヨーロッパ遠征に追加で招集された。

「人生初めての代表でした。ここで代表に選ばれたことによって、パリ(五輪)に出たいという気持ちがより一層強くなりました」

U―22ドイツ代表と同ベルギー代表に挑んだその遠征では、ドイツ戦(24日、2―2)の後半32分からピッチに立った。

「(プレー時間が)もうちょっとほしかったというのが正直なところです。でも、世界基準を肌で感じることができて、いい経験になりました。(攻撃と守備では)守備が自分の課題なんですけど、攻撃に関しては、スピードのところは通用する部分がありましたし、(ドイツが相手でも)やれるという印象でした」

今回の代表選出を「いい経験」で終わらせるつもりはない。日常の練習から世界基準を意識し、限りなき成長へとつなげる。そして、パリ行きのチケットをつかむ。そんな青写真を描くが、そのためには、まずは現在開催中の関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)でのパフォーマンスが重要になる。

「『あいつ、違うな』と言われるような突き抜けた存在を目指してやっていきます」

法大が最後にリーグ制覇を遂げたのは1979年のことである。重い扉を開けて4度目の戴冠を果たすべく、「自分がチームを勝たせる活躍をして、44年ぶりに優勝したいです」と奮い立つ。 (関孝伸)

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