横浜FM助っ人が見た「森保ジャパン」 “王国”ブラジル人アタッカーが提言…日本に足りない「必要なプロセス」とは?

【インタビュー後編】FWマルコス・ジュニオールが語る日本代表の印象

Jリーグは今年で30周年の節目を迎えた。リーグのプロ化により、日本サッカーは紆余曲折を経て発展を遂げてきたなか、レベルの向上へ一役買ってきた存在として忘れてはならないのが、世界各国から日本にやって来た外国人助っ人たちだ。今回、「FOOTBALL ZONE」ではJリーグ助っ人特集として複数コンテンツを展開。2回に渡ってお届けする横浜F・マリノスFWマルコス・ジュニオールのインタビュー後編では、Jリーグ在籍5年目を迎えたブラジル人アタッカーに日本への愛着心や日本代表のポテンシャルに対する見解を語ってもらった。(取材・文=石川 遼/全2回の2回目)

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J1王者横浜F・マリノスで背番号10を背負うFWマルコス・ジュニオールは2019年の加入から今年で5年目のシーズンを迎えた。Jリーグではこれまでに多くのブラジル人選手がプレーしてきたが、この30歳のFWにとってもブラジルのレジェンドであるジーコ氏の存在はやはり無視できないという。

Jリーグ黎明期に活躍し、のちに日本代表監督も務めた“神様”ジーコの偉大さをマルコス・ジュニオールはこのように語っている。

「私が対戦経験のある選手でいえばフッキ(元東京ヴェルディ、川崎フロンターレ)やジョー(元名古屋グランパス)といった選手がいますが、“Jリーグでプレーしたブラジル人選手”といえばやはり誰もがジーコの名前を口にします。鹿島アントラーズはブラジルでも有名ですし、それはもちろんジーコという偉大な選手がいたからこそ。彼がいたからブラジルの人たちもJリーグのことを知っているんです」

2023年でJリーグは30周年を迎えた。その間、ジーコ氏を筆頭にブラジル人選手とJリーグの幸せな関係は脈々と息づいてきた。マルコス・ジュニオールは自身が日本に適応するうえでもブラジル人選手の存在が大きなプラス材料になっていたと話している。異国の地でプレーするサッカー選手にとって、同胞の絆はやはり欠かせないものだった。

「私が日本に来る前にはジュニオール・ドゥトラ(元京都サンガF.C.、鹿島アントラーズ、清水エスパルス)やカイケ(元横浜FM)、アデミウソン(元横浜FM、ガンバ大阪)といった選手がアドバイスをくれました。そしてF・マリノスに加入した時にはすでにチアゴ(・マルチンス)がチームにいて、彼のサポートがあったからこそ素早く順応することができました。今は僕が新しく入ってくる選手にアドバイスをする立場になったし、今後もそういった流れは代々続いていくでしょう。F・マリノスに来た選手がチームにすぐ馴染めるのは、みんなが温かく迎え入れてくれるからこそだと思っています。きっともう少ししたらブラジルでも横浜FMの存在が広く知れ渡ることになると思います」

「死ぬ前に日本がW杯を優勝するところをぜひ見てみたい」

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