G大阪MF杉山 長友ぶち破った移籍後初得点「結果的に(撒き餌に)なりました」
◇ルヴァン杯1次リーグ第3節 G大阪3―0FC東京(2023年4月5日 パナスタ)
今後の自信につながる90分だった。今季加入のG大阪MF杉山直宏(24)は「自分のゴールで勝利ができて良かった」。移籍後初得点を含む2得点を素直に喜んだ。
前半43分だ。右サイドでパスを受けると、4度のW杯出場経験を持つ長友相手に仕掛けた。それまで何度も放ったカットインシュートは、相手DFに阻まれていた。「結果が欲しくて焦りがあったのか、良くなかった」と杉山。だが得点シーンは「中にいこうとしたら相手DFの足が見えて、咄嗟に判断を変えました」。すかさず縦に切り返して長友のマークを振り切り、利き足とは逆の右足で豪快に打ち抜いた。それまでの失敗が「結果的に(撒き餌に)なりました」と照れ笑い。その勢いのまま後半終了間際には左ミドルを叩き込んだ。
主戦場の右FWは食野亮太郎やファン・アラーノら熾烈なサバイバルを繰り広げている。だがポヤトス監督は「プレッシャーもあっただろうし、時間も必要だった。これからも今まで通りのサポートしていきたいし、ナオはG大阪にとって欠かせない選手になる」と高い評価。左利きのウインガーがよりフィットすれば、チームの戦術幅が大きく拡がる。