G大阪FW宇佐美とMF倉田が9日・川崎F戦で戦列復帰も
G大阪のFW宇佐美貴史(30)とMF倉田秋(34)が早ければ、9日の川崎F戦で戦列復帰する可能性が出てきた。宇佐美は3月12日・広島戦、倉田は3月上旬の練習中にそれぞれ筋肉系の負傷。2日の公開練習で宇佐美は別調整ながらスパイクを履いてフィジカルメニューをこなし、倉田は負傷後初めて全メニューを消化した。
宇佐美は「本来は湘南戦(での復帰)を目指していたが、次を目指して…ということになった」と臨戦態勢が整いつつあることを示唆。倉田も「復帰時は初日の練習が一番キツくて、そこからアジャストしていく。監督次第だけど、いつ出ても良いような準備するし、イケると思う」と気持ちを高めた。
チームは前日1日の湘南戦で4失点大敗を喫し、開幕からリーグ6試合勝ちなし。その中で両者が課題として口をそろえたのは「精神力」だった。主将の宇佐美は「昨日も2、3、4つ目は重ねる必要のない失点。明らかにメンタルの部分。シンプルに失点が多いし、安い失点も多いし、湘南戦は無抵抗すぎる。心を変えないと」。倉田も「戦術云々ではない。ミスして、そこで断ち切れるか。まだバタ付いている」と口にした。攻撃の形が構築されて内容は徐々に良くなっているだけに選手個々の“変心”が負の連鎖からの脱出につながると強調した。
「個人的に、昨日の試合を見てあらためて圧倒的に(メンタルが)必要だと感じた。重圧に負けない、ミスを恐れない、逆境に打ち克つというところが必要。そこに尽きる」(宇佐美)。川崎F戦で勝てなければ、クラブワーストを更新するリーグ開幕7試合勝ちなし。クラブの屋台骨を長年背負ってきた両雄の復帰で、流れを変える。