ガンバ大阪、会見でパワハラ該当の認識示す…ユース監督退任の森下氏、2021年から繰り返す
サッカーJ1、ガンバ大阪のユース(高校年代)チームを率いていた森下仁志氏(50)が指導の適正範囲を超えた不適切な言動を行っていたとして監督を退任した問題で、ガンバ大阪は31日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田で、取締役強化アカデミー(育成組織)担当の和田昌裕氏とアカデミーダイレクターの松波正信氏が記者会見し、森下氏の言動がパワーハラスメントに該当するとの認識を示した。
松波氏の説明によると、森下氏は監督に就任した2021年以降、ユースの選手複数人とアカデミーのスタッフ複数人に対し、威圧的な叱責を繰り返し、侮蔑的な言動が複数回あった。
クラブは2月28日に被害に遭った当事者からの情報提供で事態を把握。選手やスタッフ、森下氏本人からの聞き取り調査を進める中で、過度な練習要請や行き過ぎた指導とともに、不適切な言動が繰り返されていることが分かった。
森下氏は事実関係を認めており、クラブとの合意に基づいて監督を退任。「とにかく迷惑をかけたことを謝罪したい」と反省の色を示しており、「プロとして活躍するために厳しさを求めた」とも話しているという。
1年以上前から不適切な言動があったことについて、松波氏は「モニタリング不足と反省している」とした上で「日本代表の選手や世界レベルの選手も輩出しているクラブ。重く受け止め、二度とないように再発防止、対策強化をしていきたい」。和田氏は「今後のケアをしっかりとしていきたい。いかに多くの目をもって管理していくか。(アカデミー体制の)現状には満足していない」と話した。