G大阪救うドロー弾のFW食野「息子が僕のユニずっと見ていたのでパパ頑張るわって…家に帰ってぎゅーってします」

「ルヴァン杯、G大阪1-1C大阪」(26日、パナソニックスタジアム吹田)

今季初「大阪ダービー」はG大阪がロスタイムに追い付き、ホームで意地のドローに持ち込んだ。救ったのは0-1の後半23分から途中出場したFW食野亮太郎(24)だ。

同46分、MFダワンの横パスを受けると、ペナルティーエリア前で左足を振り抜いた。シュートは豪快にネットを揺らし、同点ゴールを奪った。

「ずっときょうは俺がやると、俺しかおらん、とずっと言っていた。それが形になった。勝てていないのでの満足はしていない。2本目も決めないと」。

追い付いた後はG大阪が猛攻を仕掛け、会場は大興奮。食野も2点目を狙う絶好機はあったが、ゴール上に外した。それだけに手応えと反省を口にした。

昨季チームに復帰し、今季はここまで先発機会に恵まれていない。悔しさをバネに「しっかりと結果で見返してやろうと、俺がやるぞ、と自分に言い聞かせた。自分らしさは出た」と燃えた。

チーム戦術は理解しながらゴールへの貪欲さが持ち味。「ゴールを取れる位置に自分がいればいい。そこがクリアにできた。ポジションは多少捨てて、自分がいたいところにいて、自分がボールを持ってと。それが形になって、文句は言わせない」と力を込めた。

人一倍、大阪ダービーへの思いが強い。「自分のダービー愛。きょうはアドレナリンが出過ぎて、いい感じに動いた。トップ(の位置)に入ってダービーで初ゴールだった。でも勝ちにつながるゴールを決めたい。向こうのサポーターを黙らせるくらいに」と、まだまだ満足はない。

前日、4カ月の愛息からパワーももらった。「きのう家で息子を抱っこしていて。僕のユニホーム見てずっと『あー』って言うていて、サッカーやりたいんやろな、パパ頑張るわと(息子に)言うて。(息子は)しゃべれないけど。でもユニホームずっと見ていたから、パパあした頑張るわって。点を取れたので(家に帰って)ぎゅーっとします」と、家路を急いだ。

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