“青田買い”大失敗…。アーセナルで潰れた逸材(4)約5億円の移籍金が無駄に…。Jリーグでもプレーしたブラジル産FW
早くに才能を見出され、ビッグクラブに渡る選手は少なくない。そのままスターへの階段を上がっていく選手がいる一方、満足いく出場機会を得られぬままレンタル移籍を繰り返すなど、その後のキャリアを難しくしてしまう選手もいる。今回は、アーセナルの青田買いによって潰れてしまった逸材を紹介する。
FW:ウェリントン・シウバ(ブラジル)
生年月日:1993年1月6日
加入日:2011年1月6日(18歳)
所属元:フルミネンセ(ブラジル)
通算成績:0試合0得点0アシスト
昨年までガンバ大阪でプレーしていたウェリントン・シウバも若くしてアーセナルに引き抜かれた選手の一人だが、この移籍は失敗に終わったと言えるだろう。
2008年にアーセナルのトライアウトに参加したウェリントン・シウバは、アカデミーのノリッジとの試合で絶大なインパクトを残したことで移籍が内定。09年末に400万ユーロ(約4.8億円)での完全移籍が決定するも、18歳までブラジル国外への移籍ができなかったこともあり、およそ2年後の11年1月まで正式な加入は先延ばしにされた。
トライアウトからおよそ3年の時を経てアーセナルに加入したブラジル人FWだったが、労働許可証の関係で、トップチームでプレーすることができず、レバンテやアルメリアなど国内外へのクラブへローン移籍する日々が続いた。しかし、移籍先で結果を残すことができず、16年1月に古巣フルミネンセに300万ユーロ(約3.6億円)の移籍金で移籍。そして21年からおよそ2年間ガンバ大阪でプレーし、現在は母国のクイアバに所属している。