「湘南にいて居心地が良くなった部分が…」。日本代表GK谷晃生が移籍決断の理由を告白
クラブで「試合に出ることは必要だけど」
2023年3月20日、日本代表がウルグアイ戦(同24日)に向けて初練習。大人、子ども合わせて約600人のファン・サポーターが見守るなか、軽いメニューで約1時間の全体トレーニングを行なった。国内組を中心に、欧州から帰国した遠藤航、板倉滉、守田英正、浅野拓磨らも顔を見せるなか、居残り練習をしていたのがGKの谷晃生(G大阪)だった。
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3月18日の札幌戦で出番がなかったため、コーチ作成のメニューに従ってやったという谷は、その6日前の広島戦でも東口順昭にスタメンの座を譲りベンチスタートだった。クラブで絶対的な守護神になっていない選手が日本代表に呼ばれていいのかという疑問はさて置き、谷自身、今オフの移籍(湘南からG大阪へ)については後悔していないようだ。
「もちろん(クラブで)試合に出ることは必要ですし、むしろ出なきゃいけないと思っています。ただ、変な捉え方はしてほしくないんですが、湘南にいて居心地が良くなった部分があって。そこからもう一度、厳しい環境に身を置いて、そういう場所で試合に出れるか出られないか、結果が出なければスタメンから外れてしまう緊張を取り戻したいと考えて移籍を決断したわけですから。 実際、ガンバでは充実した日々を過ごしています。東口さんはトップクラスのキーパーで、そういう選手と毎日練習することで成長できると信じています」
現状維持は衰退と同じ。そんな感覚を抱いたからこそ、谷は移籍という道を選んだのだろう。今回の代表2連戦では「守備範囲の広さ、ビルドアップの部分」をアピールしたいとコメントしていた彼が、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。ウルグアイ戦もしくはコロンビア戦(3月28日)でスタメンに抜擢された際は、成長した姿を披露したいところだ。
構成●サッカーダイジェストTV編集部