パリ世代U―22日本代表、ドイツ、ベルギーに挑む23年最初の活動スタート 出発前は国内組12人が練習
欧州遠征に臨むU―22日本代表は19日、出発前に千葉市内で活動をスタートさせた。国内組12人の選手が集合してトレーニング。パリ五輪1次予選(U―23アジア杯予選)も控える23年最初の活動で、24日(日本時間25日午前2時15分)にドイツ戦、27日(同28日午前2時)にベルギー戦へと挑むチームは、この日の夜、ドイツへと出発する。
日本サッカー協会はこの日、鳥栖MF本田風智がけがにより不参加となったこと、京都FW木村勇大を追加招集することを発表。19日のリーグ戦でメンバー入りしているGK佐々木雅士、FW細谷真大(ともに柏)、DF畑大雅、MF平岡大陽(ともに湘南)、クラブでの練習試合に出場しているDF西尾隆矢(C大阪)は遅れての合流、FW斉藤光毅(スパルタ)ら海外組5人は現地で合流する。
大岩剛監督によるミーティングを終え、18日の試合出場時間に応じてグループ練習。GK鈴木彩艶(浦和)はGKトレーニングを行い、DF木村誠二(FC東京)、DF加藤聖(長崎)、MF藤田譲瑠チマ(横浜FM)、MF松村優太(鹿島)の4人はボールを使った1対1など、約1時間汗をかいた。その他のメンバーはジョギングなどリカバリーが中心となった。
今季リーグ4試合で先発出場している鳥栖のFW西川潤も、今年最初の活動へ気合を見せた。昨年11月の欧州遠征で大岩ジャパンに初招集されてから、続いての選出。ポルトガルなど海外勢と対戦したことで「(招集が)久しぶりだったので、またやれてうれしいなって思う反面、負けてられないなって。攻撃面で相手をはがして違いを見せるところ、守備強度はもっと上げないといけない。あとはゴールへの意識も高まった」と今季のプレーにつなげてきた。
鳥栖ではトップから2列目まで幅広くプレーするが、代表では細谷と並んでFW登録でメンバー入り。「どこのポジションでもやれるのは良さ」と与えられた役割に徹する覚悟だ。DF半田陸(G大阪)ら、A代表に招集された同じパリ世代の存在も大きい。「この世代でもチャンスはあるんだと、改めて思った。自分も負けずに頑張りたい」。大岩監督からは、出発に際し、試合の立ち上がりなど昨年の海外遠征の反省点が共有され、「移動から、細かな準備をしていこう」と話があったという。貴重な強豪2か国との対戦で、一人一人が勝利を目指しながら多くを吸収していく。