札幌、そろってJ1通算50試合出場の小林と小柏が前半に2戦連続ゴールも 今季初連勝逃す

◇明治安田生命J1第5節第1日 札幌2―2G大阪(2023年3月18日 パナソニックスタジアム吹田)

J1札幌は18日、パナソニックスタジアム吹田でG大阪と対戦し、2―2で引き分けた。そろってJ1通算50試合出場の節目となったMF小林祐希(30)とFW小柏剛(24)が、前半に2試合連続ゴールで競演。だが後半の連続失点で追いつかれ、今季初の連勝を逃した。

2点のリードを生かしきれなかった。後半14分と同16分のわずか2分間で2失点。ミハイル・ペトロヴィッチ監督(65)が「2回ともボールの失い方が悪かった中での失点。少し守備が緩かった」と話したように、ともにカウンターからサイドを突破を許し、クロスから失点した。小林は「勝ち点2を失いました」と表現し、小柏は「悔しい結果。3点目を取らなきゃいけなかった」と詰めの甘さを悔いた。

ただ、そのシーン以外ではG大阪を敵地で上回った。前半6分。CKのこぼれ球に反応した小林が左足でゴール左下を打ち抜いた。今季神戸から加入した背番号99は、開幕から3試合は途中出場と苦しんだが、「(周囲が)自分の特長を生かす布陣、距離感をつくってくれて本当にやりやすいし、楽しくサッカーをさせてもらっている」と徐々にチームにフィット。今季初勝利を挙げた前節12日の横浜戦での移籍後初先発初ゴールに続き、この日も期待に応えた。

前半32分には小柏が持ち味のスピードを発揮した。相手のバックパスがフリーの小柏のもとにこぼれ、それを拾うとドリブルで独走し、GKとの1対1を冷静に沈めた。「結構ラッキーゴール。でも1試合で1回チャンスがくるので決めきれて良かった」。左太腿前肉離れで開幕から2試合欠場したが、復帰後3戦2発と、小林とともにチームの光明となっている。

昨季はケガでわずか13試合の出場に終わった小柏は、J1通算50試合の節目にも「3年目で50試合は少ない」と言った。次節に向け「リーグ戦は1週間空くがしっかり立て直していきたい」と見据えた。

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