ベテラン招集外、若手招集の新生・森保ジャパン、選考の意図は?「最強の日本代表を将来的に作っていけるように」

カタール・ワールドカップ(W杯)後、初の活動となる日本代表のメンバーが15日に発表された。

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森保一監督は26名を招集。DF角田涼太朗(横浜F・マリノス)、DFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、DF半田陸(ガンバ大阪)、FW中村敬斗(LASKリンツ)が初招集となった。

これまでキャプテンとしてチームを支えたDF吉田麻也(シャルケ)やDF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)など、ベテランの域に入った選手たちは軒並み選外に。W杯メンバーは16名となり、10名がW杯には参加していない選手となった。 森保監督はメンバー発表会見で、新たにスタートする代表チームについて「2026年のW杯に向けて新たなチーム作りということで、今回素晴らしい対戦相手と試合ができ、我々の新たな船出となる活動をさせていただくことを非常に嬉しく思っています」とコメント。「2026年に向けて、チーム力を上げていく、成長を考えながらこれまで通り目の前の一戦で勝利を目指す、その一戦から積み上げていった先にアジア予選の突破、W杯での成功があるということを忘れず、今回もまずはウルグアイ戦に向けて最善の準備とベストを尽くして戦うということを、一戦一戦次の目標、W杯に向かって積み上げをしていきたいと思います」と意気込んだ。

メンバー選考の意図については「今回戦う上において、我々が積み上げをしていく上で、今後に向かっていく中でベストなメンバーを選んだと思います」とベストメンバーだとコメント。「パリ・オリンピック世代の選手も入っていますが、パリ・オリンピックでの日本代表の戦いは非常に重要ですが、オリンピック世代の代表を目指すのではなく、A代表を選手たちに目指して欲しいと思いますし、まずはそこで経験してもらい、戦力になるということで成長してもらって、A代表でも戦える、オリンピックでも戦えるという選手たちに力をつけてもらえれば、選手のためにも、所属チームのためにも、日本代表のためにもなるのかなと思います」と、若手もA代表基準でプレーし、その結果パリ五輪に出場して欲しいと意図を語った。

森保監督のいうベストメンバーについては「ベストなメンバーという意味では、今回の活動でのベストということです」と語り、「どの選手がベストということだけではなく、毎回ベストなチーム編成でベストな活動を積み上げていくということです」と、ベストな選手だけを集めているということではないと見解を語った。

また「選手の招集に関して、ロシアW杯から代表引退を表明していない選手については1度は招集して代表活動の場で力を見せてもらうところをやってきたと言われましたが、そこは活動を通してどうしたら良いかを考えていきたいと思います」と、4年前とは考え方は少し変わっているとし、「どちらとも言えないです。状況を見ながら。ベストな選択をその都度していく、その都度ベストな活動をしていきたいと思います」と、チーム作りの中で今回招集されなかったW杯メンバーを呼ぶかどうかを決めて行くとした。

そして、今回招集されなかった功労者たちについては「(吉田)麻也、(長友)佑都、(酒井)宏樹は長く日本代表を支えてくれて、日本のために戦ってくれて、彼らの存在の大きさというのは私自身も監督として非常に大きな存在だと感じていましたし、彼らにチーム作りという上でも支えてもらっていることが多かったです」と改めて感謝。「これからのチーム作りということにおいて、彼らがやってくれるということは計算できるところがありますし、彼らがいなくなった時にどれだけ日本の力としてつけていけるかをこれからに向けて培っていかなければいけないと思います」と、計算できる選手がいない状態でどうなるかを見てみたいという考えを明かした。

また「まずはこれまでのチーム作りに貢献してくれたことには感謝していますし、今回も選ばれてもおかしくない活躍をJリーグでもブンデスでも見せてくれている中ですが、またより幅広く選手層を厚くして、強くして最強の日本代表を将来的に作っていけるようにと考えています」とし、「今回チャンスをもらった選手にはここで存在感をしっかり見せて欲しいですし、短い中でも経験の浅い選手は成長してくれるので、今回の経験が彼らの成長につながるように、自分の成長につなげていってもらえるようになれば嬉しいです」とコメント。「競争力という意味では、どの段階かわかりませんが、経験の浅い選手、若い選手にもチャンスを与えながら成長してもらえればと思いますし、ベテランと若手の競争力をどうやってチーム力に活かしていくかは活動をしながら考えていきたいですし、融合は必ず必要だと思います」と、今後招集しないということではなく、まずは経験の少ない若手をチームに入れ込んでから合わせていきたいという考えを示した。

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