決定機を逃したG大阪・鈴木武蔵「うまく手に当てられた」GK東口順昭はPKにつながるパスに「単純ミス」
◇明治安田生命J1第4節 G大阪1―2広島(2023年3月12日 パナスタ)
勝負にタラレバはない。だが後半45分間の内容は良かった。それだけにミス絡みがなければ、G大阪は今季初勝利を手にしていたかもしれない…。
FW鈴木武蔵は前を向きながら「決めきれず申し訳ない」と陳謝した。今季リーグ初スタメンのGK東口順昭も「アピールする上で大事な試合だった。その意味で凄く残念」と敗戦の矢面に立った。
鈴木は何度も得点チャンスを得ながら、ネットを揺らすことができなかった。特に後半36分にはGKとの決定的な1対1を外してしまった。「GKが出てくるイメージはあった。出てくる足の上を狙ったが、上手く手に当てられた。今、思えば左足(シュート)でも良かったかもしれない」。マークに付かれているMFネタ・ラヴィにパスを出してしまい、決勝PKにつながるビルドアップをしてしまった東口は「後半終了間際で、味方が疲れているだろう中であそこに出したのは単純ミス」と猛省した。
ただ両者ともに口をそろえたのが「方向性は間違えていない」ということ。スペースをつくり、危険なスペースを埋める。試合巧者の広島を押し込めたのは開幕4試合勝ち星がない中での光明だ。右足を痛めたFW宇佐美貴史はあす13日に検査。至宝が離脱となれば影響は大きいが、それでも今後の期待感が薄い黒星ではなかった。