G大阪ポヤトス新監督、GK含む先発7人入れ替え 公式戦4戦目で初白星
◆YBCルヴァン杯 ▽1次リーグ第1節E組 京都1-3G大阪(8日・サンガS)
開幕節の10試合が行われ、G大阪が京都に3―1と勝利し、ポヤトス新監督(44)就任後の初勝利を挙げた。リーグ戦では3戦で2分け1敗と勝利がないが、この日は今季初出場のFW福田湧矢(23)が1得点1アシスト、元日本代表GK東口順昭(36)も好セーブと意地を見せた。
何よりも欲しかった白星に、選手、そしてポヤトス監督にも笑顔が浮かんだ。0―4と大敗した4日・神戸戦から中3日。指揮官は「神戸戦の敗戦から、いいリアクションをしてくれた。選手たちを誇りに思います」とうなずき、G大阪での初勝利をかみしめた。
神戸戦から先発7人を入れ替え、GKはリーグ戦3試合でゴールマウスを守った谷に代え、元日本代表GK東口を起用。前線でも首痛で出遅れていたFW福田らがチャンスを得た。前半30分、京都の激しいプレスをDF黒川のロングフィードでかわし、最後は福田が決めて先制。同点とされた同42分にも、再び黒川からのフィードで左サイドを破り、福田のラストパスをMFダワンが決めた。後半にも1点を加え、昨季は1次リーグで敗れたルヴァン杯で白星スタートを切った。
リーグ戦では先発がないパリ五輪世代のMF山本理ら若手も持ち味を発揮。36歳の東口も後半7分に好セーブを見せ「(リーグ戦で)出ている選手にプレッシャーを与えることはチームとして必要」と話した。欲しかった白星とともに、ポジション争いを激化させるアピールが、ピッチの至るところで繰り広げられた。
ポヤトス監督は「ガンバには競争が必要。準備してきた選手が結果を出すことは、チームにとって大きい」と語った。スペイン人指揮官の下で攻撃的なスタイルへとかじを切ったG大阪にとって、リーグ戦にもつながる大きな1勝となった。(金川 誉)