[デンチャレ]優秀選手一覧、MVPはG大阪内定の関西選抜MF美藤倫!「自分が支柱になれた」“歴史的白星”高校選抜から優秀選手初選出も

第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会は4日に最終日を迎え、決勝では関西選抜が東海選抜を3-1で下し、6年ぶりとなる優勝を飾った。

大会MVPに与えられる『宇野勝賞』も発表になり、関西選抜で主将を務めたMF美藤倫(関西学院大3年=東海大大阪仰星高/G大阪内定)が選ばれた。また最終日の7・8位決定戦で関東選抜Bを下し、参加3年目にして初勝利を挙げた日本高校選抜からDF多久島良紀(青森山田高3年)とFW小湊絆(青森山田高3年)が初めて優秀選手賞を受賞した。

「(MVPは)目指してはいましたが、チームのためにサッカーをしようという考えが強かった。MVPを取れたのはチームが優勝してくれたおかげ。自分の力だけじゃないので、感謝したいなと思います」。美藤はあくまでも“優勝の副産物”であることを強調した。

今年はチームを精神的にも引っ張った。美藤は昨年度のデンチャレにも関西選抜の一員として出場。5日間で戦った全4試合でフル出場を果たし、準優勝の立役者になった。評価を絶対的なものにすると、大学3年生の秋にG大阪への入団を内定させた。

「去年はついていくことと、プロも決まっていなかったのでアピールしてというところだった。今年はキャプテンを任せてもらったし、去年は悔しい思いをしたので、みんなで優勝を目指そうという話はしていた。自分が支柱になれて、優勝出来てよかったです」

G大阪のキャンプには1週間ほどの日程で参加。ただ「久々に挫折した」と振り返る。「自分は下手くそだなと感じさせられた」。以前から憧れだと話す大学の先輩にもなるMF山本悠樹のプレーの質に改めて驚かされたというが、「勘違いしていた自分もいたと思うし、初心に帰らせてもらった。あと1年ある中で気づけたので良かった」と前向きに話す。

「プロまでのラスト1年。時間はないと思うし、プロと学生のギャップはある。そこをどれだけ埋められるかは、努力次第。オリンピックもありますし、最初から即戦力として出られるようにしたいです」

デンチャレMVPを獲得したことで、今月21日に行う日韓定期戦に出場する全日本大学選抜への選出、活躍にも期待が集まる。そして関学大として関西リーグ3連覇はもちろん、全国大会でのタイトルにも繋げたい。「関西の大学サッカーの地位は関東に負けていると思う。だから俺たちの価値を見せつけてやろうと意気込んできたので、それが実現できて良かったなと思います」。まずは“1冠”。今年は関西から大学サッカーの風を吹かし続ける。

宇野勝賞(最優秀選手)

関西選抜 美藤倫(関西学院大3年)

優秀選手

▽GK

東海選抜 中島佳太郎(常葉大3年)

プレーオフ選抜 菅沼一晃(福岡大3年)

U-20全日本選抜 上林豪(明治大2年)

▽DF

関西選抜 奥田勇斗(桃山学院大3年)

関西選抜 高木践(阪南大3年)

関西選抜 高橋直也(関西大3年)

関西選抜 濃野公人(関西学院大3年)

東海選抜 佐藤颯真(東海学園大1年)

プレーオフ選抜 吉田真那斗(鹿屋体育大3年)

プレーオフ選抜 辻岡佑真(IPU・環太平洋大3年)

プレーオフ選抜 岡田大和(福岡大3年)

プレーオフ選抜 磯谷駿(福岡大2年)

東北選抜 和田昂士(仙台大3年)

東北選抜 石尾陸登(仙台大3年)

U-20全日本選抜 桒田大誠(中京大2年)

U-20全日本選抜 関根大輝(拓殖大2年)

日本高校選抜 多久島良紀(青森山田高3年)

▽MF

関西選抜 長尾優斗(関西学院大3年)

関西選抜 美藤倫(関西学院大3年)

関西選抜 倍井謙(関西学院大3年)

東海選抜 高瀬生聖(常葉大3年)

東海選抜 藤井皓也(中京大3年)

東海選抜 井堀二昭(東海学園大3年)

東海選抜 古長谷千博(常葉大3年)

東海選抜 永田貫太(中京大3年)

プレーオフ選抜 坂岸寛大(新潟医療福祉大3年)

プレーオフ選抜 重見柾斗(福岡大3年)

東北選抜 得能草生(仙台大3年)

U-20全日本選抜 角昂志郎(筑波大2年)

U-20全日本選抜 藤井海和(流通経済大2年)

U-20全日本選抜 山市秀翔(早稲田大1年)

U-20全日本選抜 田村蒼生(筑波大2年)

▽FW

関西選抜 古山兼悟(大阪体育大2年)

東海選抜 近藤慶一(名古屋学院大3年)

プレーオフ選抜 ベ・ジョンミン(九州産業大3年)

東北選抜 與那覇航和(仙台大3年)

U-20全日本選抜 桑山侃士(東海大2年)

日本高校選抜 小湊絆(青森山田高3年)

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