【プレビュー】開幕連勝スタートで勢いのある神戸と地道にスタイルを追い求めながら初勝利を目指すG大阪が激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは3月3日、4日に第3節が開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸とガンバ大阪の”神阪ダービー”が繰り広げられる。
開幕3連勝を目指す神戸と今季初白星が欲しいG大阪が激突する。
J屈指のスター軍団が昨季とは対照的な軽快なスタートを切っている。昨季はリーグ戦開幕から11戦勝ちなしというスタートでの躓きを最後まで引きずることになった神戸。だが、今季はここまで開幕連勝と好スタート。吉田孝行体制2年目は、個人で違いをもたらせる選手たちが攻守にアグレッシブなスタイルで躍動し、今季の神戸はひと味違う。
アビスパ福岡との開幕戦を制して迎えた前節・北海道コンサドーレ札幌。序盤から強度の高いハイプレスで相手を苦しめ、エースのFW大迫勇也が決めた先制点のキッカケを作ったのも強度の高いプレスだった。今節対峙する新生・G大阪の特長を踏まえても前節同様にまずは、強度の高い守備から神戸のペースを作れるかが一つポイントになる。
その中で中盤の強度を高める存在となっているのが、昨季はアウェイチームでプレーしていたMF**齊藤未月だ。開幕戦は[4-3-3]のアンカーとして、前節は[4-2-3-1]のダブルボランチで起用され、開幕から定位置を掴んでいる。またボール奪取力やセカンドボールの回収のところでは豊富な運動量を武器に自身の特長を発揮し、神戸のスタイルの中で躍動。中盤同士の攻防がカギとなる今節、相手の良さを封じる活躍を期待したい。**
対照的にG大阪は、ここまで開幕から2試合連続ドローと勝利こそないが、スペイン人のダニエル・ポヤトス新監督の下で攻撃的なポゼッションスタイルを着実に浸透させ、少しずつ手応えを掴み始めている。
特に前節・鳥栖戦は、序盤こそピンチを迎えたものの、焦れずに最終ラインからボールを動かし、意図的なビルドアップから決定機を作るシーンを作り出せていた。ただ得点自体は、セットプレーから生まれたもので流れから作り出していたチャンスをゴールには結びつけらず、ホーム開幕戦でドローに終わった。それだけに好調かつ、ハイプレスをベースとしている神戸から意図的な崩しからゴールを奪えれば、新体制にとって大きな一歩となるはずだ。
その中で期待したいのは、鳥栖戦でシーズン初得点をマークしたFW鈴木武蔵だ。得点はセットプレーから生まれたものだったが、その他にも流れの中から相手の背後を取って強烈なシュートを放つなど存在感を見せた。また後半にはモロッコ代表のFWイッサム ジェバリがデビューを飾り、決して安泰なポジションとは言い切れない。それだけに再び結果を残し、チームを初勝利に導く活躍を見せてアピールしていきたいところだ。
どちらも明確なスタイルを掲げているチーム同士の対決となる。どちらが強みで上回るか。勢いのある神戸か、地道な歩みを続けるG大阪か。試合は4日、14:00にキックオフだ。